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    セブンイレブンがパスタ容器を紙へ移行 年370トンのプラ削減へ

    2025年11月12日、セブン-イレブン・ジャパンはオリジナル商品のパスタ6品の容器を紙素材へ切り替えたことを発表した。
    年間約370トンのプラスチック削減を見込み、国内大手コンビニとして環境配慮型素材の導入を一段と進める取り組みになる。

    目次

    パスタ6品を紙容器に変更し年間370トンを削減

    セブン-イレブン・ジャパンは、オリジナル商品の環境負荷を抑える目的で容器素材の転換を急いでいる。
    同社は10月から販売するパスタ6品で従来のプラスチック容器を紙素材へ変更し、年間約370トンの使用量削減につながるとの試算を出している。
    この削減効果は前年実績を基準として算出されたもので、食品容器の紙化が店舗全体の資源循環に寄与すると見られる。

    今回の変更に加えて、セブン-イレブンは弁当などに使う約9アイテムでマスバランス方式(※)によるバイオマスプラスチックを採用し、年間70トンの石油由来プラスチック削減を図っている。

    これらの施策は、グループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」における“プラスチック対策”の一環として位置づけられており、2030年に容器の50%、2050年に100%を環境配慮型素材に切り替えるという目標達成に向けた具体的なステップだ。

    同社はこれまでにも紙や植物由来素材の使用拡大、インク削減などを進めてきた。
    今回の措置により、2025年10月時点でオリジナル商品の約40%が環境配慮型素材へ移行する見通しだ。

    ※マスバランス方式:バイオマス由来原料と石油由来原料が混合される工程で、投入量に応じて環境価値を製品に割り当てる手法。

    紙化とバイオマス化の拡大がもたらす効果と課題

    紙容器への変更は、環境負荷低減とブランド価値の向上という二つの効果をもたらす可能性がある。
    紙素材は環境配慮を購入理由に挙げる層への訴求要因となり、購買行動にプラスの影響を与えるだろう。

    一方で、紙容器は強度や耐油性の面でコスト増を招く場合があるため、導入拡大には生産効率や物流面の最適化が欠かせないと考えられる。
    また、バイオマスプラスチックも原料価格が変動しやすいという課題を抱える。

    今後は、弁当・惣菜・スイーツなど幅広いカテゴリーへの応用が進むかにも注目したい。容器の紙化とバイオマス化が進展すれば、業界全体の調達構造にも影響し、国内サプライチェーンの脱炭素化が加速する可能性がありそうだ。

    セブン‐イレブン・ジャパン ニュースリリース

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