SwitchBot、フルカラー電子ペーパー採用の「AIアートキャンバス」を発表 AIとIoTが融合した次世代アート体験

2025年11月7日、IoTデバイス事業を展開するSWITCHBOT株式会社(本社:東京都渋谷区)は、フルカラー電子ペーパー「E Ink Spectra™ 6」を搭載したアートフレーム「AIアートキャンバス」を発表した。
AI生成機能とスマートホーム連携を特徴とする本製品は、デジタル技術で“アートの新しい飾り方”を提案する。
SwitchBot、AIアートキャンバスを正式発表
SWITCHBOT株式会社は11月7日、フルカラー電子ペーパーを採用した新製品「AIアートキャンバス」を発表した。
紙のような質感と自然な発色を両立する「E Ink Spectra™ 6(※)」を採用し、バックライトを使用せず反射光によって表示する仕組みだ。
これにより、目に優しく、室内照明や自然光のもとでも美しいアートを鑑賞できる。
本製品はSwitchBotアプリと連携し、アート作品の切り替えをワンタッチで行える。
さらに、画像生成機能を備えた「AI Studio」を活用すれば、テキストや写真から独自のアートを生成可能である。
スライドショー機能やスケジュール設定にも対応し、時間帯や気分に合わせた表示変更ができる。
ラインアップは7.3インチ(24,800円)、13.3インチ(59,800円)、31.5インチ(249,800円)の3サイズ。
いずれもWi-FiおよびBluetooth通信を備え、コードレス設計で卓上・壁掛けの両方に対応する。
表示切替時のみ電力を消費するため、省電力で最大2年間の使用が可能だ。
販売はAmazon公式ストア、SwitchBot公式サイト、楽天市場、Yahoo!ショッピングで予約を受け付けている。
※E Ink Spectra™ 6:米E Ink社が開発したフルカラー電子ペーパー技術。反射光を利用して表示するため、省電力かつ目に優しい表示が可能。
AIアートがもたらす生活の変化 創造性と著作権の新たな課題も
AIアートキャンバスの登場は、デジタル技術がアート市場にもたらす変化を象徴している。
従来はデジタル画面でしか楽しめなかった生成AIアートを、紙のような質感で空間に飾れるようにした点は、日常生活への芸術導入を加速させると考えられる。
特に、インテリアやギフト、オフィス演出など、個人・法人を問わず幅広い用途での利用が見込まれる。
一方で、AIが生成した作品の著作権やオリジナリティの扱いは、今後の課題となる可能性がある。
AIによる自動生成が進むほど、誰の創作かを定義する境界は曖昧になりつつあるからだ。
とはいえ、ユーザー自身の言葉や発想から生まれるアート体験は、デジタル時代における新しい「創造の形」として定着する余地がある。
SwitchBotはこれまでスマートホーム領域で成長してきたが、本製品を通じて「感性を拡張するIoTデバイス」という新たな市場を切り拓こうとしていることがうかがえる。
AIとE Ink技術の融合が、家庭やオフィスの空間デザインを変える転機となるか注目される。
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