BMW、ApeFest 2025でWeb3展示 BAYCコラボと車内ゲーム公開

2025年10月30日、BMWは米ラスベガスで開催された「ApeFest 2025」に参加したと発表した。
展示においてBMWは、車内ゲームやデジタルファッションを通じて、Web3文化を積極的に取り入れる姿勢を示した。
車内ゲーム「PAC-MAN」特別版を公開 BAYCと連携強化
「ApeFest」は、Bored Ape Yacht Club(BAYC)が主催する、Web3カルチャーを象徴する年次イベントだ。
イベントにおいてBMWは、Bored Apeコミュニティとのコラボレーション「Bored Ape Bimmer Club(BABC)」を通じてファッションシリーズの「BMW Mコレクション」を展示した。
会場では3Dキャラクター「Max」がモデルを務め、来場者はQRコードからデジタル商品ページへアクセスできるといった、インタラクティブな体験を提供した。
またBMWは、AirConsoleおよびバンダイナムコと提携し、車載専用タイトル「PAC-MAN Championship Edition」も展示している。
『XM Label』で初公開されるもので、スマートフォンをコントローラーとして使うことで最大7人まで同時プレイが可能だ。
ゲーム内では、45周年を迎えたパックマンがBMWブランドのアイテムを収集するなど、モビリティとエンターテインメントの融合が図られている。
今後、対応モデルの拡大を予定しており、BMWのデジタルエコシステムへの統合が進む見込みだ。
イベント会場にはBMW XM LabelやX7を中心にしたVIP車両群が並び、BMW Performance Center USAのM3は撮影・交流スペースとして解放された。
モビリティとカルチャーを融合するBMWのブランド戦略が鮮明に表れた形だ。
車内が「文化空間」に変わる BMWが描く未来のブランド体験
ApeFest 2025でのBMWの展示は、単なる車両紹介だけではなく、総合的なブランドの創出に重点を置いたものと言える。
ゲームやファッション、アートを通じて、ドライバーとブランドの新しい関係性を築こうとする姿勢が見て取れる。
特にBAYCとの協業は、デジタルアセットやNFTを活用したブランドコミュニティの形成を視野に入れているとみられる。
一方で、こうした「デジタル文化への接近」が既存ユーザーにどこまで受け入れられるかは未知数だ。
ラグジュアリーブランドとしての伝統と、新興カルチャーの融合には慎重な調整が求められるだろう。
しかし、Web3と連携して総合的なカルチャーを創出するBMWのアプローチは、自動車産業の文脈を超えた挑戦として注目に値する。
Web3、ゲーム、ファッションが交差する領域で、BMWは未来のモビリティ文化をデザインしている。
関連記事:
BMW、中国市場向け新型車にDeepSeekのAIを搭載へ 2025年内に導入開始












