任天堂「Switch2」が世界で1036万台突破 販売ペースは初代を上回る勢い

2025年11月4日、任天堂は2025年6月に発売した新型ゲーム機「Nintendo Switch2」の世界累計販売台数が1036万台に達したと発表した。
4〜9月期の決算で公表され、6月の発売から4か月での達成で、初代機を上回るペースとなった。
Switch2、発売4か月で1036万台 通期計画も上方修正
任天堂(京都市)は4日、2025年度第2四半期(4〜9月期)の決算を発表し、6月発売の新型家庭用ゲーム機「Nintendo Switch2」の販売が好調で、9月末時点で累計1036万台に達したと明らかにした。
この販売ペースは、2017年に発売された初代Switchの同期比を上回る水準だ。
同社は当初、Switch2の初年度販売見通しを1500万台としていたが、堅調な需要を受けて1900万台へ上方修正した。
また、Switch2専用タイトルの売れ行きも業績を押し上げた。
4〜9月期の連結売上高は1兆995億円、純利益は1989億円と前年同期(売上高5232億円・純利益1086億円)から大幅に増加した。
任天堂はこの好調を踏まえ、通期の業績予想も売上高2兆2500億円(従来1兆9000億円)、純利益3500億円(同3000億円)へと上方修正した。
Switch2の快進撃が示す任天堂の転換点 次世代戦略の行方
Switch2の成功は、任天堂が築いてきたハード・ソフト連携の強みを再確認させるものである。
既存のSwitchユーザーがスムーズに移行できる設計や、人気シリーズの新作投入が需要を押し上げたと考えられる。
特にハードとソフトが一体となった収益構造は、同社の安定した成長を支える要因といえる。
一方で、部品供給の遅れや転売価格の上昇といったリスクが予測される。
生産体制の強化が間に合わなければ、年末商戦期に機会損失を招く可能性がある。
さらに、クラウドゲームや高性能スマートデバイスとの競争も激化しており、オンラインサービスやサブスクリプションモデルの拡充が競争力を決める要因となるだろう。
今後の焦点は、任天堂がSwitch2の勢いをどこまで持続できるかだ。
オンラインサービスや追加ソフト展開など、プラットフォームとしての拡張戦略が市場の鍵を握ると考えられる。
販売台数の記録更新が視野に入る中、任天堂の次の一手に注目が集まりそうだ。
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