ビットマイン、イーサリアム追加購入で供給量の2.8%到達 世界首位を維持

2025年10月27日、米ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies)は、暗号資産イーサリアム(ETH)の追加購入を発表した。同社のETH保有量は約331万ETHに達し、世界の上場企業の中で最大規模を維持している。
ビットマイン、1週間で7万7,000ETHを追加取得
ビットマインによると、同社は直近1週間で合計7万7,055ETHを購入した。これによりETH保有総量は331万3,069ETHとなり、保有資産額は142億ドル(約2.1兆円)に拡大した。
同社の10月26日時点での保有資産の内訳は、ETHに加え、ビットコイン192BTC、ナスダック上場企業エイトコ・ホールディングス株式8,800万ドル分、現金3億500万ドルが含まれる。
イーサリアムを含めた保有暗号資産の総額は、ビットコインを最多保有するストラテジー(Strategy)に次ぎ世界第2位に位置する。
ビットマイン会長トム・リー(Tom Lee)氏は、同社のイーサリアム保有量が全供給量の約2.8%に達したと述べ、イーサリアム供給量の5%の保有を目指す「アルケミー・オブ・5%(Alchemy of 5%)」構想の半分以上を達成したと説明した。
なお、同社はNYSEアメリカン(※)に上場している。
暗号資産調査会社ファンドストラットの統計によれば、ビットマイン株(BMNR)の10月24日時点の5日間平均出来高は15億ドル(約2,278億円)で、米国内の取引量ランキング第46位に位置するという。
※NYSEアメリカン(NYSE American):ニューヨーク証券取引所が運営する小型・成長企業向け株式市場。新興テクノロジー企業の上場が多い。
巨大保有による市場支配力とリスク、イーサリアム価格にも波及か
ビットマインによる大規模なイーサリアム(ETH)の保有は、暗号資産市場における機関投資家の存在感を一段と高める動きとして注目に値する。
メリットとして挙げられるのは、ETHの長期保有方針が市場の安定化に寄与する点だ。
特定企業が一貫して資産を積み増す姿勢を見せることは、他の機関投資家や金融機関に対して「ETHは長期的価値を持つ資産」という信号を送ることになる。結果として、市場参加者の信頼感を醸成し、資産クラスとしての位置づけを強化する効果があるといえる。
一方、供給量の約3%を単一企業が握ることで、価格形成の独立性が損なわれるおそれがある。特に、ビットマインが保有方針を変更した場合、その売買が市場全体に与える影響は甚大だと考えられる。
加えて、ステーキング報酬やDeFi取引に活用されるETHの流動性が減少すれば、資金移動の柔軟性が損なわれ、エコシステム全体の効率性に影響を及ぼしかねない。
今後、同社が掲げる「5%保有」目標の達成過程で、他の上場企業が追随する動きが見られれば、ETH市場の需給構造は大きく変化するだろう。
ETHが企業資産として本格的に組み込まれる流れが進むかどうか、今後の動向に注目が集まる。
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