ストラテジーがビットコインを追加購入 総保有数は64万418BTCに拡大

2025年10月21日、米上場企業ストラテジー(Strategy)は、10月13日から19日にかけて168BTCを追加購入したと発表した。
取得総額は約1,880万ドル(約27.8億円)で、同社の総保有量は64万418BTCに達した。
ストラテジー、約27億円分のBTCを追加購入 総保有額は約7.72兆円に
ビットコイン(BTC)を最大規模で保有する企業として知られるストラテジー(Strategy)は、10月21日付の報告で、168BTCを約1,880万ドル(約27.8億円)で取得したと明らかにした。
取得単価は手数料や経費を含め、1BTCあたり約11万2,051ドル(約1,656万円)となる。
この購入により、同社の保有数は10月20日時点で計64万418BTCに拡大した。
手数料や経費を含む総取得額は約474億ドル(約7.72兆円)に達し、1BTCあたりの平均取得額は7万4,010ドル(約1,095万円)とされている。
なお、同日13時時点でのBTC価格は約10万8,970ドル(約1,610万円)であり、同社の平均取得額を上回る水準を維持している。
また、ビットコイントレジャリーズ(Bitcoin Treasuries)の最新データによると、上場企業におけるBTC保有数ランキングでストラテジーは依然首位を維持している。
第2位には約53,250BTCを保有するマラホールディングス(MARA Holdings)、第3位には43,514BTCを保有するトゥエンティワンキャピタル(XXI Capital)が続く。
企業のBTC保有が常態化へ 財務戦略の一環として定着か
今回の追加購入は、ストラテジーが依然としてビットコインを中核資産として位置づけていることを示す動きだ。
同社は過去数年にわたり、景気変動や通貨政策の影響を受けにくい「価値保存資産」としてBTCを継続的に積み増してきた。
特に、インフレヘッジや長期資産保全の観点から、上場企業によるBTC保有は広がりを見せている。
マラホールディングスなどの採掘企業に加え、AIやテクノロジー分野の企業も財務戦略の一部としてBTCを活用する傾向が強まっている。
一方で、市場のボラティリティ(※)や価格下落局面での評価損リスクも無視できない。
BTC価格が下落すれば、保有資産の評価額は大きく変動するため、財務健全性に影響を及ぼす可能性もある。
それでも、ストラテジーのように長期的な視点でBTCを保有する企業が増加することで、暗号資産が国際金融市場で持続的な位置を確立する兆しが見え始めている。
※ボラティリティ:市場価格の変動性を示す指標。値動きの幅が大きいほどリスクも高いとされる。
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