フィナンシェがリミックスポイント・GMOと連携 電気・光回線で「にんプラトークン」がもらえる新サービス開始

2025年10月21日、株式会社フィナンシェは、リミックスポイントおよびGMOインターネットと連携し、電気・光回線利用でトークンが獲得できる新サービス「クリプトニンジャでんき」「クリプトニンジャひかり powered by GMOとくとくBB」を開始した。
生活インフラとトークンエコノミーを融合する試みとして注目だ。
日常インフラとトークンエコノミーが融合、「にんプラ」第三弾が始動
フィナンシェが展開するWeb3プラットフォーム「FiNANCiE」と、人気キャラクターブランド「CryptoNinja(クリプトニンジャ)」のトークンコミュニティ「にんプラ(Ninja DAO Plus)」が、生活インフラ領域に進出した。
電力事業のリミックスポイントおよび通信大手GMOインターネットと連携し、トークン還元型の「クリプトニンジャでんき」「クリプトニンジャひかり powered by GMOとくとくBB」を提供する。
「クリプトニンジャでんき」は、電気料金の支払いに応じて限定FiNANCiEポイントが付与され、このポイントで「にんプラトークン」を購入できる仕組みだ。
電気料金の単価が固定されるシンプルな料金設計により、利用者は安心して導入できる。
一方、「クリプトニンジャひかり powered by GMOとくとくBB」は、GMOが提供する光アクセス網を活用したサービスだ。
月額料金に応じてポイントを付与される仕組みで、日常的な電気・通信利用を通じてトークンエコノミーに参加できるようになっている。
両サービスで得られた収益の一部は、クリプトニンジャのDAO(※)運営費に充当され、将来的なトークンのバイバックも検討されている。
生活とWeb3を結びつけた本試みは、DAOコミュニティの新たな資金循環モデルとして期待できる。
※DAO(Decentralized Autonomous Organization):ブロックチェーン上で自律的に運営される分散型組織。中央管理者を持たず、参加者の投票などで意思決定が行われる仕組み。
トークン還元の波及効果 生活密着型Web3の実験場となるか
今回の取り組みは、ブロックチェーン技術を消費インフラと統合する先進的な試みだ。
既存の電気・通信サービスを通じてトークンを還元する仕組みは、利用者が自然にWeb3エコシステムに触れられる契機を提供するだろう。
従来、トークンの取得は投資やNFT購入といった行動が必要で専門的なイメージがあったが、このサービスでは、生活するだけで参加できるWeb3経済圏が形成される。
一方で、トークン価格の変動リスクや、電気・通信契約に付随する法規制との整合性が求められるほか、ポイントからトークンへの転換が一般層にどこまで浸透するかは未知数である。
Web3技術を意識せずに利用できるUX設計が普及の鍵となるだろう。
それでも、DAOやトークンを生活インフラと接続する試みは、企業とファン、消費者が価値を共創する新たなモデルを示している。
フィナンシェとCryptoNinjaの実験的エコシステムによって、Web3がより日常的なものに転換する可能性がある。











