石破首相、AI基本計画の継承を表明 CEATEC2025で先端技術政策を視察

2025年10月16日、石破茂首相は千葉市美浜区の幕張メッセで開催された最新IT展示会「CEATEC(シーテック)2025」を視察した。
政府が年内策定を目指す「AI基本計画」について、次期政権に引き継ぐ意向を示し、先端技術政策の継続性を強調した。
石破首相、「AI基本計画」の継承意向を表明
石破首相は16日、国内外810の企業・団体が出展する最新IT展示会「CEATEC2025」を訪問し、AIやロボティクスを中心とした先端技術の展示を視察した。
視察後、記者団に対し、政府が年内策定を目指す「AI基本計画」を次期政権にしっかり引き継ぎたいと述べ、政策の継続性に重きを置く姿勢を明らかにしたという。
AI基本計画は、生成AIや自律型システムの社会実装を促進するための包括的戦略であり、倫理・安全性の確保と技術革新の両立を目指すものだ。
CEATECは10月14日に開幕し、主催者によると登録来場者数は4日間で10万人近くにのぼったという。
国内の産業界におけるAI活用の広がりを示す象徴的なイベントである。
技術政策の継承が鍵 AI競争と規制対応の両立課題に
政府が策定を進めるAI基本計画は、国内外の開発競争が激化する中で、戦略的方向性を定める重要な指針となる。
石破首相が示した「継承」の意向は、短期的な政権交代による政策断絶を防ぎ、AI産業の成長軌道を維持する狙いがあるとみられる。
一方で、AIの急速な普及に伴い、偽情報の拡散や知的財産の侵害といった課題も顕在化している。
政策継続だけでなく、実効的な規制枠組みの整備も求められる局面にある。
AIを地方行政や教育分野に浸透させる取り組みも始まりつつあり、政策の持続性が地方創生戦略の成否を左右すると言える。
技術革新のスピードが加速する中で、次期政権がどのようにAI政策を受け継ぐかに注目だ。
関連記事:
AI開発・活用へ政府が骨子案提示 AI戦略本部が初会合で議論開始












