リミックスポイント、ビットコイン追加購入で保有数約1,379BTC 総額は208億円超

2025年10月14日、東証スタンダード上場のリミックスポイントは、10月10日に約8,000万円を投じて約4.29BTCを追加購入したと発表した。
これにより同社のビットコイン(BTC)保有数は約1,379BTCに達し、世界の上場企業の中で第42位の保有規模となった。
リミックスポイント、総額208億円超のBTCを保有
同社の発表によると、今回の追加購入では平均取得単価が1BTCあたり約1,864万円であり、累計の取得総額は約208億2,000万円に上る。
なお、平均取得単価は1,509万円台で推移している。
リミックスポイントはこれまでにイーサリアム(ETH)901.4ETH、ソラナ(SOL)13,920SOL、エックスアールピー(XRP)約119万枚、ドージコイン(DOGE)約280万枚を保有していると報告している。
10月7日時点での公式X(旧Twitter)での公開データからも、これらの保有状況に大きな変動は確認されていない。
さらに9月30日には、SBIグループ傘下の暗号資産取引所「SBI VCトレード」から取引・保管・運用に関するサポートを受けると発表。
同日にはビットポイントジャパンとも提携し、取引・管理体制の強化および企業価値の向上を目的とした共同プロジェクトを開始した。
提携を背景に、ビットコイン財務戦略を前提としたサービス開発を目指している。
この一連の動きから、同社はビットコインを中心とする暗号資産の財務活用を、経営戦略の中核に据えつつあることがうかがえる。
企業のBTC保有が進む中、財務戦略の転換点に
リミックスポイントのような上場企業によるビットコイン保有の拡大は、財務戦略の多様化を象徴する動きといえる。
伝統的な現金・預金だけでなく、デジタル資産をリスク分散の一手段として活用する企業が増えている。
特にビットコインは半減期を控え供給量が減少するため、将来的な希少価値上昇への期待も根強い。
一方で、価格変動リスクや会計上の評価損リスクも無視できない。ビットコインは短期間で数十%の価格変動を起こすことがあり、企業の財務健全性に影響を与える可能性もある。
今後は、暗号資産会計基準の整備や保管リスク対策を進めながら、戦略的な運用の是非が問われる段階に入ると予測される。
その成否によって、暗号資産による金融投資事業がどれだけ現実的なのかが問われることになるだろう。