Google検索とDiscoverにAI新機能 トレンドとスポーツ情報を即座にチェック可能に

2025年10月13日、米Googleは検索およびDiscoverに新たなAI機能を導入したと発表した。
ユーザーが関心を持つトピックやスポーツの最新動向をより効率的に追える仕組みとなっている。
AIが関心トピックを自動抽出 Discoverと検索に新機能
Googleは、Discover(※)と検索の両サービスにAIを活用した新機能を実装した。
Discoverでは、ユーザーが関心を持つ分野のトレンドをAIが自動で抽出し、短いプレビュー形式で表示される。タップすると詳細情報や関連リンクが展開され、複数のニュースソースを横断して閲覧できる。
Googleによると、テスト段階では従来よりも幅広いパブリッシャーやクリエイターの情報に触れやすくなる効果が見られたという。
Discoverの新機能は、すでに米国、韓国、インドで提供が始まっている。
検索機能でも、スポーツ分野で新たなAI体験が導入される。
モバイル検索で選手名やチーム名を調べた際に「What’s new」ボタンが表示され、最新のニュース記事や動向をまとめたフィードが閲覧可能になる。
検索の新機能は、数週間以内に米国内で提供を開始する予定とされている。
※Discover:Googleが提供する個人化ニュースフィード機能。検索履歴や関心分野に基づき関連トピックを表示する。
情報接触の効率化が進む一方、偏りの懸念も
今回の新機能により、ユーザーは興味関心に基づく情報へより短時間でアクセスできるようになると考えられる。
特にスポーツやトレンド領域では速報性が重視されるため、更新頻度の高いDiscoverや検索の利便性が高まることが期待される。
AIが自動で最適な情報を提示することで、情報探索の手間が減り、モバイル環境でも効率的なキャッチアップが可能となるだろう。
一方で、AIの学習データが特定の傾向に偏ると、表示結果も特定の情報源に集中する可能性があるため、特に初期段階の使用では注意する必要がありそうだ。
今後は、AIの透明性やコンテンツの多様性をどのように確保するかが鍵となるだろう。
今回の取り組みは、AIによってユーザーにより新鮮な情報を届けるための試みであるため、今後はユーザー体験がどれだけ向上するかが問われることになると思われる。