カルビー「じゃがりこ」がブロックチェーンゲームに登場 SNPITとNFTコラボ

2025年10月10日、カルビー株式会社はブロックチェーンゲーム「SNPIT」とのコラボレーションを開始することを発表した。
人気菓子ブランド「じゃがりこ」のデザインを取り入れたNFTアイテムが登場し、ゲーム内で新たな体験を提供する。
「じゃがりこ」デザインのNFTがSNPITに登場、ゲーム体験を拡張
カルビーは、ギグワークス傘下のGALLUSYSが開発するブロックチェーンゲーム「SNPIT」との初コラボを発表した。
10月15日より、「じゃがりこ」をモチーフとしたNFTアイテム「コモンミントスクロール」と「アンコモンミントスクロール」の2種類を販売する。
これらのNFTは、ゲーム内で新しいカメラNFTを生成(ミント)する際に使用される重要アイテムであり、ユーザーはミントスクロールを消費して「カメラBOX」を生成し、より希少なNFTを入手するチャンスを得られる仕組みだ。
価格はコモンが2000SNPT(約3000円)、アンコモンが3000SNPT(約4500円)に設定されている。
販売は3段階で実施され、STP交換ランキング上位者やAL(優先購入権)保有者向けの先行販売を経て、10月19日から一般販売が行われる予定だ。
NFTの詳細やユーティリティは、SNPIT公式XやDiscordで順次発表される。
SNPITは、スマートフォンのカメラを用いたGame-Fi(※)で、撮影を通じてポイントを獲得し、カメラの性能強化やフォトバトル参加などが可能な新感覚のブロックチェーンゲームである。
今回のコラボにより、「撮影×NFT×カルビーIP」という異業種融合が実現する。
※Game-Fi:ゲームとファイナンス(Finance)を組み合わせた造語で、ブロックチェーン技術を用いてプレイ成果をトークンやNFTなどで還元する仕組み。
企業IPとブロックチェーンの融合 ブランド体験の新潮流へ
カルビーは自社の知的財産を活用する「Calbee Future Labo」を通じて、NFTや雑貨など多様なIP展開を進めてきた。
「じゃがりこ」コラボはその延長線上にあり、生活者のデジタル体験を拡張する新たな挑戦と言える。
企業IPをWeb3領域へ展開する動きは近年加速しており、今回の取り組みはその象徴的事例だ。
一方で、NFT市場は価格変動や投機的側面への懸念も残る。
ゲーム体験と経済的要素が交錯する中で、消費者がどのようにブランドを捉えるかが今後の焦点となるだろう。
SNPITは「撮るほど稼げる」要素だけでなく、美しい風景を撮影し自然や文化遺産への関心を高める仕組みも備えているため、社会的意義を持つWeb3ゲームとしての進化も期待できそうだ。
カルビーが持つ親しみやすいブランド力と、GALLUSYSの先進的な開発技術がどのように融合するかは、今後の企業×ブロックチェーン戦略を占う上で興味深い事例となるだろう。











