ニトロプラス、「刀剣乱舞」ぬいぐるみを受注販売に切り替え　価格は2,640円に

2025年10月6日、ニトロプラスは「刀剣乱舞 めでぃぬいこれくしょん」の販売方式をランダム販売から予約受注販売に変更すると発表した。ファンからの批判を受けた対応であり、国内公式通販での販売停止と価格改定も合わせて行われる。

ランダム販売を撤回し、受注生産方式に移行

ニトロプラスは、「刀剣乱舞 めでぃぬいこれくしょん」のランダム販売方式を撤回し、購入者が希望するキャラクターを選択できる予約受注販売に切り替えることを決定した。
これに伴い、国内公式通販での「刀ミュ」シリーズの販売は一時販売停止となり、改めて受注を開始する。

今回の変更は、ユーザーからの意見を踏まえたもので、入手困難や重複購入への不満を解消する狙いがある。これまでのブラインドパッケージ方式では、希望のキャラクターを確実に手に入れることが難しく、コレクター層からの反発が一定数あったようだ。

価格面では、製造コストや流通体制の見直しに伴い、1体2,640円（税込）に値上げされる。ニトロプラスは品質の維持と安定した供給を目的とした措置であると説明し、ファンへの理解を求めている。

また、同社は今回の決定に伴い、「より良い形でお届けできるよう努めてまいります。」とコメントしており、ファンとの関係性を重視する姿勢を示した。
今後の販売スケジュールや詳細は、後日公表される予定である。

受注販売移行の影響　ファン満足度向上と価格負担の両立課題

受注販売方式への切り替えは、ファンにとって確実に好みのキャラクターを入手できる利点をもたらすだろう。これにより、不満の解消とブランドへの信頼回復が期待され、長期的には購買意欲の安定につながると考えられる。
また、在庫リスクの軽減により、生産計画の最適化や供給の安定化も実現可能になると考えられる。

一方で、価格改定は購入者に負担増をもたらすため、販売数量の変動や購買意欲の抑制が懸念される。特に複数体購入を考えるファン層にとって、総額負担の増加は心理的ハードルとなる恐れがある。

業界全体への影響も注目される。人気タイトルのグッズ販売方式が変更されることで、他メーカーの販売戦略に波及する可能性がある。
特に限定品やキャラクター選択型グッズの市場では、消費者心理を踏まえた販売方式の採用が加速するかもしれない。

今後は、価格と利便性のバランスをどう取るかが鍵となりそうだ。
受注販売による安定供給と品質確保のメリットを維持しつつも、購入者負担を抑える方法が検討されれば、ファン層の支持を長期的に得られるだろう。