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    NECとMBS、生成AIで多言語動画制作を効率化するWebアプリを開発

    2025年10月2日、日本電気株式会社(NEC)は毎日放送(MBS)と共同で、多言語動画を効率的に制作できるWebアプリケーションのプロトタイプを開発したと発表した。制作時間を従来の1時間以上から約10分に短縮できる成果を確認した。

    目次

    NECとMBS、AI活用で多言語動画制作を10分に短縮

    NECとMBSは、生成AIを活用した多言語動画制作支援アプリのプロトタイプを開発し、2025年8月から有効性の実証を行い、10月2日に成果を公表した。
    対象はニュース原稿を多言語に展開する制作工程だ。従来このプロセスはアナウンサーや編集者、翻訳者など複数の人材が関わり1時間以上を要していたが、本アプリでは1人がPC上で操作するだけで約10分に短縮できることを示した。

    背景には、放送業界における人材不足と、多言語での情報発信需要の高まりがある。
    特にインバウンド観光客や在留外国人への情報提供は急務であり、従来の制作体制ではスピードとコストの両立が難しかった。
    NECはこれまでDEEPBRAIN AI社の「AIアナウンサー」を用いた自動動画生成を展開してきたが、翻訳やメタデータ作成などは人手に依存していた。

    今回のアプリは、日本語原稿を入力するだけで校正、翻訳、見出し生成、動画化までを一気通貫で処理できる。
    さらに、原稿制作支援機能により簡単なメモから放送用原稿を自動生成可能で、映像素材がなくてもスライド形式の動画を生成できる。
    MBSは大阪・関西万博に関するニュースを題材に検証を行い、作業効率の飛躍的改善を確認した。

    NECは今後、今回の実証成果を踏まえて開発を加速し、11月に幕張メッセで開催される展示会「InterBEE」にて活用事例を紹介する予定である。
    他の放送局やメディア企業にも展開される見込みで、業界全体のデジタルシフトを推進する取り組みになると見られる。

    多言語情報発信の加速へ 効率化と人材不足解消に期待

    今回の成果は、放送局が直面する多言語対応と人材不足の課題解決に向けて大きな前進となる。
    専門スタッフを多数動員する必要がなくなり、限られた人材でも迅速かつ多言語での情報発信が可能になる点が大きなメリットだ。
    また、制作コスト削減と発信スピード向上により、国際イベントや災害時の多言語情報提供でも強みを発揮することが期待される。

    一方で、生成AIの翻訳精度やニュアンスの再現性には限界があり、誤訳や文化的背景の違いを反映しきれない可能性がある。
    さらに、AIアナウンサーの表現が均質化することで、放送の個性や多様性が損なわれる懸念も残る。

    NECはMBSとの共創を通じて本アプリの機能を拡充し、メディア業界全体の課題解決に取り組む方針だ。
    放送現場における生成AIの活用は、情報発信のスピードと多様性を高める重要な試金石となる可能性がある。

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