ホロライブ、新ファンクラブ「hololive FANCLUB」開設 ライブチケット先行販売などで特典を強化

2025年9月24日、カバー株式会社(東京都港区)は、同社が運営するVTuberグループ「ホロライブ」の新公式ファンクラブ「hololive FANCLUB」を10月15日に開設すると発表した。会員限定でライブチケットの先行販売を行うほか、独自コンテンツの提供も予定している。
新ファンクラブが始動 チケット先行や限定特典を提供
カバー株式会社は、ホロライブ所属タレントを対象とした新たな公式ファンクラブを開設する。これまで要望が多かったファンクラブ制度を再構築し、ファンがより近くに感じられる仕組みを整えた。
サービス開始は2025年10月15日で、年会費は6,600円(税込)に設定されている。
最大の目玉はライブやイベントのチケット先行販売だ。ホロライブの人気拡大に伴い、チケットの需要は増している。
カバーは「ライブチケットの需要が増す中で、日頃からホロライブのタレントを応援くださるファンの皆様に対してチケットをいち早くお届けします。」としている。
ただし、一部公演は対象外となる予定だ。
そのほか、限定コンテンツや企画も順次追加予定で、公式サイトやSNSで随時発表される。
決済手段はクレジットカードやコンビニ決済に加え、メルペイやPayPayなど多様な方式に対応する。
海外発送は原則対象外だが、転送サービスを利用すれば一部対応可能とされる。
旧ファンクラブ「ホロライブチャンネル」や「旧ホロライブ公式ファンクラブ」はアーカイブ利用のみとなり、2026年3月31日(火)16:00には新規入会の停止および継続更新の自動解除が予定されている。
また、「ホロライブ オフィシャルファンクラブ」アプリは2026年3月31日を目処に提供が終了される。
今回の刷新により、既存会員も新サービスへの移行が求められることになる。
参考:VTuberグループ「ホロライブ」の公式ファンクラブを開設!
https://hololivepro.com/news/20250924-01-254/
ファンとの接点拡大へ 熱量維持と国際展開に課題も
新ファンクラブの開設は、ホロライブが直面するファン層拡大とイベント需要増に対応する施策といえる。
特にチケット先行は、日頃から応援してきたファンへの還元であり、安定した集客にもつながる可能性がある。また、限定コンテンツや多様な決済手段の導入は利便性を高め、収益の安定化にも資するだろう。
一方で、懸念点もある。
国内ユーザーに重点を置いた仕組みは、海外ファンにとって制約が多い。決済やチケット流通が日本市場に依存しているため、海外勢が参加しづらい状況は改善課題といえる。
さらに、一部イベントが対象外とされることも、特典の一貫性を損なうリスクがあると言える。
今後は、国内外のファンニーズをどう取り込み、長期的なコミュニティ運営に成功するかが焦点となるだろう。
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https://plus-web3.com/media/latestnews_1002_4723/