ストラテジー、ビットコイン追加購入 総保有量63万9,835BTCに拡大

2025年9月22日、米ストラテジー社が新たにビットコインを追加取得したと発表した。
9月15日から21日にかけて850BTCを購入し、総保有数は63万9,835BTCに達した。
取得総額は約473.3億ドルに上り、上場企業として世界最大の保有量を維持している。
ストラテジー、1週間で850BTCを新規購入
米上場企業のストラテジーは、9月22日にビットコインの追加購入を行ったことを公表した。
同社は9月15日から21日の期間にかけて、合計850BTCを約9,970万ドル(約147億円)で取得した。
手数料や諸経費を含めた1BTCあたりの取得単価は約11万7,344ドル(約1,735万円)となる。
この結果、同社のビットコイン総保有数は9月21日時点で63万9,835BTCに到達した。
総取得額は約473.3億ドル(約6.99兆円)に上り、平均取得価格は1BTCあたり7万3,971ドル(約1,093万円)と算定される。
同社は2025年の累計利回りとして26.0%を達成したと明かしており、戦略的な長期保有姿勢が功を奏している。
なお、ビットコイントレジャリーズの統計によれば、上場企業による保有数ランキングでストラテジーに続くのは、52,477BTCを持つマラホールディングス、43,514BTCを保有するトゥエンティワンキャピタルである。
価格上昇と市場支配力拡大 投資家心理への影響も
ストラテジーの追加購入は、企業によるビットコイン需要の強さを改めて示すものであり、価格形成や投資家心理に影響を及ぼす可能性がある。
同社は継続的に購入を積み重ね、すでに市場における最大の単一保有主体となっている。
これにより、流通量の一部を安定的に吸収し、市場のボラティリティを一定程度抑制する効果が見込まれる一方、集中保有リスクも無視できない。
特に、保有量の規模が増すことでストラテジーの戦略次第で市場動向に大きな影響を与える懸念も浮上する。
価格上昇局面では投資家に安心感を与える一方で、仮に売却に転じた場合のインパクトは極めて大きいだろう。
また、同社の高水準の利回り達成は他の上場企業や機関投資家にとって参入の動機づけとなり、今後さらに企業による保有競争が加速する可能性がある。
暗号資産の制度整備や会計基準の明確化が進めば、この流れは一層強まると考えられる。
その一方で、価格変動の大きさや規制環境の不透明さは依然としてリスク要因であり、投資家や企業は慎重な判断を求められる局面が続くと見られる。
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