ANAP、暗号資産ビットコイン投資強化 3日連続購入で1,101BTCに

2025年9月19日、東証スタンダード上場のANAPホールディングスは、子会社ANAPライトニングキャピタルが18日付でビットコインを追加取得したと発表した。
17日から3日連続の購入で、総保有量は約1,101BTCに達した。
ANAP、連日の購入でビットコイン保有1,101BTC超
ANAPホールディングスは9月19日、子会社ANAPライトニングキャピタルが9月18日付で7.0036BTCを購入したと公表した。
取得額は1億2,117万7,353円であり、17日と18日の購入に続く3日連続の追加取得となる。
この結果、ANAPライトニングキャピタルのビットコイン保有総量は1,101.6230BTCに拡大した。
総投資額は164億6,424万3,357円で、平均取得単価は1BTCあたり1,494万5,442円となる。
9月18日時点の評価損益は27億4,145万2,874円と報告されている。
同社は8月21日、投資資金調達枠の借入限度額を従来の50億円から110億円に引き上げており、ビットコイン投資を積極的に進める姿勢を示していた。
さらに、同日「BITCOIN JAPAN 2025」を主催すると発表した。
国際的なビットコイン専門カンファレンスを11月24日に東京ステーションホテルで開催予定だ。
ANAPホールディングスは、若年層女性向けファッションブランド「ANAP」を展開するANAPを子会社に持ち、今年4月に持株会社体制へ移行した。
同時に投資事業を担うANAPライトニングキャピタルや美容サロン事業のAEL、ARFを設立し、事業の多角化を図っている。
ビットコイン集中投資に潜む成長機会とリスク
ANAPによる連続的なビットコイン取得は、既存のアパレル事業から新たな収益源を確保する狙いとみられる。
特に、暗号資産市場が国際的に拡大するなかで、先行的な投資が中長期的な成長を後押しする可能性がある。
11月に予定される国際カンファレンス開催は、ブランドの認知向上と業界内での存在感強化にもつながるだろう。
一方で、暗号資産投資には大きな価格変動リスクが伴う。
短期間で巨額の評価益を得る一方、急激な下落局面では含み損を抱える危険性も高い。
借入枠を拡大しての投資は成長の加速を狙う戦略だが、金融市場の動向次第では財務リスクを拡大させる要因にもなり得る。
また、事業の多角化を進める同社にとって、ビットコイン投資が中核事業と並ぶ位置づけに成長するかは今後の市場動向に左右される。
若年層向けファッションを中心にしてきたブランド企業が、暗号資産分野でどこまで存在感を示せるか注目される。
投資家や業界関係者からは、同社が「アパレルと暗号資産」という異色の組み合わせで新たな成長モデルを描くのか、それとも市場の波に翻弄されるのか、評価が分かれる可能性がある。
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