SBI VCトレードとSBI新生銀行 SBIハイパー預金記念で1億円分XRP山分け配布

2025年9月18日、SBI VCトレードとSBI新生銀行は、新サービス「SBIハイパー預金」の開始を記念し、総額1億円相当の暗号資産XRP交換券を配布するキャンペーンを発表した。
日本国内での利用者に向けた取り組みで、証券口座との資金連携強化を狙う。
新預金サービス開始でXRP交換券を提供
SBI新生銀行は、9月24日から新サービス「SBIハイパー預金」を導入する。
これは、SBI証券と連携し、銀行口座から証券口座への資金移動を自動化する円預金である。
円普通預金からハイパー預金に振り替えるだけで、証券の買付余力へ即時に反映され、従来必要だった手続きが不要となる仕組みだ。
また、同時に提供される「定額自動振替サービス」により、定期的に円普通預金からハイパー預金へ資金を自動で移動できる。
これにより、積立商品の運用も効率化されると説明されている。
開始に合わせ、SBI VCトレードと共同で「~SBIハイパー預金サービス開始記念~ もれなく1,000円相当&1億円相当の山分け暗号資産交換券(XRP)プレゼントキャンペーン」が実施される。
キャンペーンは9月24日9時から12月30日17時まで行われ、期間中にSBIハイパー預金を開設し、12月31日時点で5万円以上の残高を持つ利用者が対象だ。
さらに、専用フォームからのエントリーも必須条件となる。
対象者にはもれなく1,000円相当のXRP交換券が付与され、加えて残高5万円ごとに1口と換算した総口数で、総額1億円相当のXRPを山分けする仕組みが用意されている。
付与される交換券は2026年1月末までに配布され、利用期限は2026年2月、交換後のXRPは3月末までにSBI VCトレード口座へ反映される予定だ。
なおSBI新生銀行は、9月16日にトークン化預金を活用した分散型台帳技術(DLT)によるマルチ通貨清算・決済ソリューションの検討開始を発表しており、今回の取り組みとあわせて金融DXを加速させている。
XRP普及戦略と新サービス連携の意義
今回の施策は、SBIグループが長年取り組んできたXRPの普及戦略と密接に関わっている。
SBIは2016年に米リップル社へ出資し、国際送金ソリューションを中心としたXRPの流通拡大を推進してきた。
暗号資産取引所の運営と銀行サービスを連携させる今回の試みは、その延長線上に位置づけられる。
顧客にとっては、証券投資の資金管理が一層効率化されると同時に、暗号資産XRPを受け取ることで新たな資産運用の機会が得られる。
特に山分け形式による総額1億円相当の配布は、利用者の参加意欲を高めるインセンティブになるだろう。
一方で、暗号資産は価格変動リスクが大きいため、付与されたXRPがそのまま価値を維持するとは限らない。
顧客にとっては新たなチャンスであると同時に、市場リスクを伴う資産である点も認識する必要がある。
金融DXの一環として展開される今回の施策は、暗号資産と伝統的金融サービスの境界を越える動きの象徴と言える。