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    厚労相が愛媛の老人ホーム視察 AIでの排泄把握や介護負担軽減の取り組みに注目

    2025年9月16日、福岡資麿厚生労働相が愛媛県松山市の特別養護老人ホームを訪問した。AIによる排泄状況の把握や、職員の身体的負担を減らす取り組みを視察し、今後の介護現場へのテクノロジー導入を後押しする考えを示した。

    目次

    AI活用で排泄状況を把握 厚労相が先進事例を確認

    福岡資麿厚生労働相が訪れたのは、松山市内の特別養護老人ホーム「サンシティ北条」である。
    同施設ではベッド下にセンサーを設置し、臭いや温度、湿度の変化をAIで解析することで入居者の排泄状況を把握している。これにより、従来のように職員が逐一確認する負担が軽減される。

    さらに、移動介助では摩擦を抑えた特殊シートを導入しており、従来の「抱え上げる」方式を避けることで職員の身体的リスクを低減している。
    こうした実践が評価され、同施設は令和7年度の「介護職員の働きやすい職場環境づくり」において厚生労働大臣表彰の優良賞を受賞した経緯がある。

    視察後、福岡資麿厚生労働相は「介護人材の確保が難しいなかで、介護サービスの質をしっかり確保しながら、介護テクノロジーを活用した介護職員の方々の業務負担軽減、職場環境改善を一層推進していくことは大変大切なこと。そのことを国が交渉をはじめ様々な形で後押しをしていくことは重要だと思っています」と語った。

    翌17日には、ICTを駆使して生産性向上を図る県内医療機関も訪問予定であり、地方における先進的な取り組みの実態把握を進めている。

    介護テクノロジー拡大へ 人材不足と現場改善の両立課題

    今回の視察は、介護現場の労働力不足という構造的課題に直結するとみられる。
    高齢化の進展に伴い介護需要は増大しているが、担い手の確保は年々厳しさを増している。AIやICTの導入は、職員の業務負担を軽減し、離職率を下げる可能性がある一方で、コスト負担や機器の運用体制整備が課題として浮かび上がる。

    AIセンサーによる排泄把握は、プライバシーの尊重や介護の質向上につながると評価できるが、導入が限定的にとどまれば現場格差が拡大する懸念もある。さらに、​​テクノロジーに依存しすぎることで「人による見守り」が希薄化し、利用者の心理的ケアや信頼関係の構築がおろそかになる懸念も拭えない。
    介護の現場では、利用者との信頼関係や心理的支援が不可欠であり、機械化と人間性の調和が求められる。

    介護分野の労働力不足は長期的に続くと見込まれ、AIやICTの活用は不可欠だろう。
    愛媛での事例は、今後の全国展開に向けたモデルケースとして位置づけられる可能性が高い。ただし、導入を一律に進めるのではなく、地域や事業者の規模に応じた柔軟な制度設計と予算支援が不可欠になると考えられる。

    将来的には、AIによる業務効率化と人間的なケアの両立を図る仕組みが重要視されるだろう。機械化が単なる労務削減にとどまらず、利用者の生活の質を高める方向で定着するかどうかが鍵を握ると考えられる。

    関連記事:富士通、介護施設向けに非カメラ型の見守りシステムを提供 ミリ波レーダーで転倒や呼吸異常を即時検知
    https://plus-web3.com/media/latestnews_1002_3623/

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