Yahoo!ショッピング、厳選グルメ商品に認定アイコン付与の新制度「認定グルメ」開始

2025年9月2日、LINEヤフーは「Yahoo!ショッピング」において、厳選グルメ商品に「至高グルメ」「特選グルメ」「評判グルメ」の3種類の認定アイコンを付与する「認定グルメ」制度を開始したと発表した。
Yahoo!ショッピングが厳選グルメを認定、購入判断をサポート
LINEヤフーは、食品カテゴリの取扱高が年々拡大する中、購入者の選択を支援する新制度として「認定グルメ」を導入した。
ユーザーからは「商品が多すぎて選べない」「グルメのイメージが薄い」といった声が寄せられており、こうした課題を解消する狙いがある。
同制度では、「Yahoo!ショッピング」に掲載されているグルメ商品の中から、食の著名審査員が試食・評価し、特に高評価の商品には「至高グルメ」「特選グルメ」のアイコンを付与する。ユーザーレビューで高評価の商品には「評判グルメ」アイコンが付けられる。
第1回の審査には、料理研究家リュウジ氏や双松桃子氏、えびすまさき氏らが参加し、YouTube動画で全14商品の試食と認定したグルメの紹介を行う様子を公開した。
商品例として、「骨取りトロサバ」は素材の良さと調理の汎用性が評価され、「天空のチーズケーキ」は見た目と味の両面で好評を得た。
加えて、「至高グルメ」「特選グルメ」に認定された商品には最大30%OFFのクーポンキャンペーンも実施され、購入者の試しやすさを高めている。
同社は今後、認定商品の情報発信を「Yahoo!ショッピング」内に留まらず、多媒体で行い購買意欲の喚起を図る方針である。
認定グルメ制度がもたらす購買促進とリスクの両面
認定グルメ制度は、ユーザーにとって購入判断の指標を明確化するメリットがある。
アイコン付与により選定の手間が省けるだけでなく、レビューや専門家による評価が加わることで信頼性が高まり、購買意欲の向上が期待できる。
また、SNSでの共有や話題化にもつながる可能性がある。
一方、審査基準や評価の透明性に疑問が生じると、信頼性低下のリスクもある。
特定商品の優位性が強調されすぎると、掲載されない商品の売上に悪影響を及ぼす可能性があるため、事業者には公平で透明性のある選定プロセスを維持することが求められるだろう。
将来的には、認定商品を横断的にプロモーションすることで「Yahoo!ショッピング=グルメ」というブランド連想の強化につながると考えられる。
加えて、キャンペーンや動画連動の施策は、ユーザーエンゲージメントの向上にも寄与するだろう。
総じて、認定制度は食品カテゴリの差別化と購買体験向上の両立を目指す施策であると言える。今後の運用次第では、他カテゴリへの応用や外部連携による販促効果拡大も見込まれるだろう。
LINEヤフー プレスリリース:https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/018491/
ヤフーショッピング 認定グルメ:https://shopping.yahoo.co.jp/promotion/event/gourmet/certified/