『もののけ姫』が4KリマスターでIMAX上映 10月24日から期間限定で全国公開

2025年8月29日、スタジオジブリは映画『もののけ姫』を4Kデジタルリマスター化し、10月24日から全国のIMAXシアターで期間限定上映すると発表した。
1997年公開の宮崎駿監督作品が最新技術により蘇り、再び大スクリーンを彩る。
ジブリ、『もののけ姫』をIMAXでリマスター上映
スタジオジブリは8月29日、映画『もののけ姫』を4Kデジタルリマスター版として全国のIMAXシアターで10月24日から上映すると発表した。
期間限定での上映となり、国内の劇場に新たな話題を提供する。
『もののけ姫』は宮崎駿監督が手掛け、1997年に公開された長編アニメーション映画である。自然と人間の共存を描いた重厚な物語が大きな反響を呼び、当時の日本歴代興行収入1位を記録した。
今回のリマスターに関して、スタジオジブリは「映像の細部に至るまで鮮明になり、森の緑やキャラクターの表情、そして壮大なアクションシーンがより一層際立つ」と説明している。
さらに公開に合わせ、主人公サンが被る土面を大きく配した新たな劇場ビジュアルも公開されている。
リマスター上映が呼ぶ再評価と観客層拡大の可能性
今回の4KリマスターIMAX上映は、過去に本作を鑑賞した世代にとっては再び大スクリーンで楽しむ機会となり、同時に若年層には新鮮な出会いを提供するだろう。
ジブリ作品は配信サービスを通じて新しいファンを獲得してきたが、IMAXという形で再び劇場体験を打ち出すことで、観客動員の幅を広げる可能性がある。
一方で、期間限定公開であることから、鑑賞の機会を逃す観客も出ると考えられる。
限定性は注目を集めやすい半面、上映規模や期間が限られる点はリスクでもある。
しかし、希少性が逆に集客を促進するケースも多く、マーケティング戦略として有効に働くと見られる。今後は他のジブリ作品においても同様のリマスター上映が展開される可能性があり、クラシック作品を最新技術で蘇らせる動きが継続するか注目される。
劇場体験の価値を再認識させる取り組みとして、映画業界全体への波及効果も期待できそうだ。