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    マスターカード、東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を初導入

    2025年8月27日、マスターカードはサークルとの提携を拡大し、東欧・中東・アフリカ(EEMEA)地域でステーブルコインUSDCおよびEURCによる決済サービスを導入すると発表した。現地加盟店管理事業者が同サービスを利用できる初の事例となる。

    目次

    EEMEA地域でステーブルコイン決済の実運用が始動

    マスターカードとサークルは、EEMEA地域の加盟店管理事業者向けにUSDCおよびEURCの決済サービスを提供する新たな枠組みを発表した。
    初期導入事業者として、アラブ・ファイナンシャル・サービシズとイージー・ファイナンシャル・サービシズが選ばれ、規制対応済みのステーブルコイン(※)で決済を受けられる環境が整う。

    背景には、法定通貨とトークン化されたプログラマブル通貨の融合を進めるマスターカードの戦略がある。マスターカード東欧・中東・アフリカ地域のディミトリオス・ドシス社長は「ステーブルコインを金融の主流に統合することが戦略的目標だ」と強調した。

    一方、サークルのキャッシュ・ラザギ最高事業責任者も、同社ネットワークでのUSDC決済拡大を「真のボーダーレス・リアルタイム商取引への一歩」と評価している。両社の提携は、日常的な金融活動にステーブルコインを浸透させるための国際的な布石と位置づけられる。

    さらに同日、金融サービスソフトウェア大手フィナストラもサークルと協業し、国際銀行間取引でのUSDC統合を支援する計画を公表した。
    これにより、銀行は従来のコルレス銀行を介さずにクロスボーダー決済を処理できるようになり、国際金融ネットワークの効率化が進む見込みだ。

    ※ステーブルコイン:法定通貨や資産に価値を連動させた暗号資産で、価格の安定性を特徴とするデジタルトークン。USDCは米ドル、EURCはユーロに連動している。

    ステーブルコイン決済拡大の利点と課題

    今回の導入は、加盟店や銀行にとって送金スピードや手数料削減といった明確なメリットをもたらす。USDC決済はリアルタイムでのクロスボーダー取引を可能にし、従来のコルレス銀行チェーン経由よりも効率が大幅に向上すると考えられる。

    また、加盟店や金融機関にとって透明性や取引追跡の容易さも利点となる。
    トークン化通貨を用いた決済はブロックチェーン上で履歴を管理できるため、不正防止や会計処理の効率化にも寄与するだろう。

    一方で、USDCやEURCの発行体や金融当局の動向によって決済の信頼性や受け入れ範囲が変動すると考えられるため、価格安定性や規制遵守に関するリスクは無視できない。
    さらに、加盟店側における技術導入や運用体制の整備も課題となりそうだ。

    将来的には、ステーブルコイン決済がEEMEA地域で広く浸透することで、マスターカードやサークルのグローバルネットワークを通じて国際取引にリアルタイム決済が提供される可能性がある。ビジネス効率化や取引透明性向上に加え、金融包摂の拡大も期待される。

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