EXPOウォレット刷新へ 「HashPort Wallet」に改称し、JPYCとガスレス対応

2025年8月26日、HashPortは大阪・関西万博の公式アプリ「EXPO2025デジタルウォレット」を、会期終了後に「HashPort Wallet」へリニューアルする計画を正式発表した。
マルチチェーン対応や日本円ステーブルコインJPYCへの対応、ガスレス機能などを新たに導入する。
「HashPort Wallet」始動へ JPYCとガスレス機能も
HashPortは8月26日、EXPO2025公式ウォレットのリニューアル方針を公表し、新名称を「HashPort Wallet」とすることを明らかにした。
新ウォレットはAptos、Ethereum、Polygon、Baseに対応し、年内にはBitcoinやBNB Chain、Avalanche、Arbitrumも順次追加予定だ。
これによりユーザーは複数のチェーンを一つのアプリで利用できるようになる。
さらに、最大の特徴としてガスレス機能が導入される。
これにより、129種類の暗号資産をステーブルコインを介してDeFiサービスで利用する際にネットワーク手数料を負担する必要がなくなる。
ガス代(※)は利用者にとって大きな障壁であり、この機能はユーザー体験を大きく改善するものとされる。
また、USDCとJPYCの対応も計画されている。
特にJPYCは日本円と連動するステーブルコインであり、日本国内ユーザーにとって利用価値が高い。
USDCについては9月13日からEXPOトークンとの交換を開始する予定で、万博終了後は電子決済手段・暗号資産仲介業の登録を経て、日本円との直接的な入出金機能を提供する構想も示された。
既存ユーザーの資産はリニューアル後も保護される。
保有中のEXPOトークンやSBT(ソウルバウンドトークン)は、新ウォレット上で引き続き閲覧可能になることも発表されている。
※ガス代:ブロックチェーン上で取引やスマートコントラクトを実行する際に必要なネットワーク手数料。利用者の負担が課題とされる。
ガスレスとJPYC対応が示す新時代の兆し
EXPOウォレットの「HashPort Wallet」への刷新は、日本における暗号資産利用のハードルを下げる試みとして注目できる。
特にガスレス機能の導入は、従来ユーザーが負担してきた手数料の問題を解消し、利便性を大きく向上させる可能性がある。
複数チェーンへの対応とあわせ、単一アプリで幅広い資産を扱える点も利用拡大を後押しすると考えられる。
さらに、日本円ステーブルコインであるJPYCの組み込みは、国内ユーザーにとって現実的な価値を持ち、日常的な利用への橋渡しになりうる。
USDCとの交換開始も予定されており、グローバル資産との接続性を強化する構想が示されていることは大きい。
今後、電子決済や暗号資産仲介業の登録を経て、日本円との直接的な入出金が可能になる構想が実現すれば、国内における実用性は格段に高まるだろう。
一方で、制度整備やユーザー受容がどの程度進むかが普及速度を左右するという側面も否めない。
今回の刷新は、ブロックチェーンが社会に浸透するプロセスにおける重要な布石になると考えられる。