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    AIと行動ログで「見えない学び」を可視化 コードタクトが全国5校と実証開始

    2025年8月18日、教育ICT企業のコードタクトは、社内研究部門「教育総研」が進める実証プロジェクトを公開した。AIと行動ログを活用して児童生徒の「見えない学び」を可視化し、全国5校と連携して教育現場への実装を目指す。

    目次

    児童生徒の学びをAIで解析、授業改善や支援に活用へ

    コードタクトが公表した2025年度の実証プロジェクトは、教育現場で捉えにくい児童生徒の学習過程や人間関係をデータで明らかにする取り組みである。AIとスタディログ(※1)、アシストログ(※2)を組み合わせることで、学びや指導の質を改善する狙いがある。

    具体的には五つのテーマが設定された。まず「自己調整型の学びプロジェクト」では、児童生徒が自ら立てた計画や振り返りをAIが分析し、学習の自己管理を支援する。


    続いて「教員の指導・支援記録プロジェクト」では、授業中の声かけや介入を記録し、効果的な支援パターンを抽出する。

    また、「教員が抱えるAIに対する不安の調査プロジェクト」では、小中学校教員を対象に心理尺度を用いた調査を実施し、AI活用を阻む不安要因を明らかにする。


    さらに「学級内の人間関係可視化プロジェクト」では、行動ログから人間関係の変化を捉え、不登校やいじめの兆候を早期察知する。

    最後に「AIによる兆し発見・教訓支援プロジェクト」では、生徒の振り返り記述をAIが解析し、成長の兆しや学びのヒントを抽出。教員が子供の理解度や状況を的確に把握する支援ツールとして機能することが期待される。

    これらの研究成果は論文発表や機能実装を通じて教育現場に還元される見通しだ。

    ※1 スタディログ:児童生徒の学習行動を記録したデータ。
    ※2 アシストログ:教員による声かけや支援行動の記録を指す。

    教育現場のAI活用は拡大へ、不安解消と制度整備が鍵

    今回の取り組みは、教育現場におけるAI活用の広がりを示す象徴的な事例と言える。学習記録や支援ログを解析することで、従来は感覚に頼っていた授業改善や児童理解が、より客観的かつ効率的に進む可能性がある。特に、不登校や学習意欲低下といった課題の早期把握に役立つ点は注目すべきだ。

    一方で、現場の教員がAIを安心して使える環境づくりが欠かせない。心理的な不安やデータ利用への懸念が残れば、せっかくの仕組みも浸透しにくい。コードタクトが調査を通じて「不安の正体」を明らかにしようとする背景には、技術的な仕組みだけでなく文化的・心理的な受容基盤の整備が不可欠だという認識があると考えられる。

    今後は教育委員会や自治体との連携、国のデジタル教育政策との整合性も重要になるだろう。AIが教育に本格的に組み込まれるためには、プライバシー保護やデータガバナンスを含めた制度的裏付けが求められる。

    教育の個別最適化と協働学習の両立は、多くの国で模索されているテーマであり、日本発のこうした実証は国際的にも注目される可能性がある。実証が成果を上げれば、AIを前提とした新しい授業モデルが全国に広がる契機となるだろう。

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