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    ソフトバンク、量子コンピューティング技術で5G通信性能の向上に成功 無線基地局設定を最適化

    2025年7月29日、ソフトバンク株式会社は、量子コンピューティング技術を活用し、無線基地局の設定最適化による通信性能の向上に成功したと発表した。
    この実証実験では、5G通信においてハードウェア増設なしで通信速度を向上させる結果を得た。

    目次

    ソフトバンク、量子技術で5G通信のデータ速度向上

    ソフトバンク株式会社は、量子コンピューティング技術を用いて無線基地局の設定を最適化する実証実験を実施した。
    この実験では、キャリアアグリゲーション(CA)を活用した5G通信において、ハードウェアを増設することなく、下りのデータ通信速度を約10%向上させ、さらにデータ通信容量を最大50%増加させることに成功した。

    CA技術とは、複数の異なる周波数帯の電波を束ねて、1つの通信回線としてデータを送受信する技術であり、無線通信の効率を大きく向上させる。
    これまでは基地数の増加によってCAのリンク構成が複雑化してしまっていたが、今回の実証実験では、量子コンピュータの一種であるイジングマシン(※)を活用し、基地局の設定を最適化した。

    実験には、量子コンピューティング技術を専門とする株式会社Jijの支援があり、これにより従来は難しかった最適な基地局リンクの構築が可能となった。

    ※イジングマシン:量子コンピュータの一種で、最適化問題を解くために特化した計算機。特に複雑な問題を効率的に解決することができ、通信分野においては基地局設定の最適化などに活用されている。

    量子コンピュータがもたらす通信インフラの革新と今後の課題

    今回の実証実験で示された量子コンピュータの効果は、無線通信分野における新たな可能性を切り開くものとなった。
    特に、基地局の数や規模を増やすことなく、通信速度と容量を向上させることができる点は、効率的なインフラ運用に大きな利点をもたらす。

    しかし、実用化にはさらなる技術的課題が残されている。
    実際の商用ネットワークでどれだけスムーズに運用できるかは、今後の研究と実験次第だ。
    特に、量子コンピュータが商用通信システムに完全に統合されるためには、ハードウェアやソフトウェアの整備が不可欠だ。

    ソフトバンクは今後、量子コンピュータの活用範囲をさらに広げる方針を示している。
    この技術が進化すれば、通信インフラ全体のパフォーマンス向上が期待でき、都市部だけでなく地方や過疎地域でも高速通信を提供する道が開かれる可能性がある。
    しかし、量子コンピュータ技術のコストやエネルギー消費など、実用化に向けた課題をどう克服するかが、今後の焦点となるだろう。

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