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    LGエレクトロニクス、AI熱対策で液体冷却に本腰 エヌビディアと供給協議へ

    2025年7月8日、韓国のLGエレクトロニクスは、AIデータセンター向け冷却ソリューションを年内に商用化し、来年から本格供給する方針を明らかにした。液体冷却技術を武器に、エヌビディアなど大手企業との連携を視野に入れている。

    目次

    液体冷却でAIサーバーの熱対策、市場を先取りへ

    LGエレクトロニクスは8日に開催した記者懇談会で、空調関連のES事業本部がAIデータセンター向け冷却ソリューション事業に参入すると発表した。
    ES事業本部長の李在星(イ・ジェソン)副社長は、「液体冷却ソリューションを年内に商用化し来年から本格供給する。」と語った。また、「データセンター用冷却ソリューション受注を昨年より3倍以上増やし市場より2倍速い圧縮成長を作り出したい」とも述べている。

    AIデータセンターは膨大な電力を消費し、高い発熱量が課題とされる。従来の空冷式では限界があるため、冷却水を用いる液体冷却方式が主流になりつつある。
    LGは今回、チップ上に冷却水を循環させる自社独自のコア技術を初公開。主要センサーが故障しても冷却を維持できる冗長設計が特長で、信頼性の高い熱管理が可能だとされる。

    LGはAI市場へのアプローチを液体冷却だけにとどめず、既存の大型冷房機「チラー」事業もデータセンター向けに拡張する構えだ。チラーは冷却水を建物全体に循環させる装置で、大型施設の空調管理に広く用いられてきた。
    LGは、2027年までに120億ドル規模に成長すると予測されるチラー市場において、2年以内に1兆ウォン(約1060億円)の売上を目指す。

    冷房機チラーも武器に、AI熱対策市場シェアを拡大できるか

    LGはこれまで商業施設を主な顧客としていたが、AIインフラの発展でデータセンター需要が急伸したことに伴い、新たな収益源としてデータセンター向け冷却ソリューションに期待していると思われる。

    同社の液体冷却ソリューションには二つの強みがあると考えられる。
    ひとつは、高密度AIサーバーの発熱に対応できる高効率な冷却性能だ。独自の冗長設計やチップ直結型の冷却機構は、安定稼働や安全性向上にも寄与すると期待される。
    もうひとつは、既存のチラー事業で培った技術・販路をそのまま転用できる点であり、他社に対する競争優位性を発揮しやすいと予想できる。

    一方で、初期投資の高さや導入の難しさは普及の壁となるだろう。特に中小のAIインフラ事業者には価格面で課題が残る可能性が高い。
    また、エヌビディアとの連携に向けた認証や実証のハードルも依然として高い状況にあると考えられる。

    ただし、商用化が年内に進み、2026年からの本格供給が計画通り実現すれば、同年後半には主要データセンター向け案件での採用事例が現れる可能性もある。その成否は、エヌビディアとの協業がどこまで具体化するかにかかっていると言えるだろう。

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