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    グーグルがAIでメンタルヘルスに挑む 研究と支援の両輪で「心の格差」解消へ

    2025年7月7日、米グーグルはAIを活用したメンタルヘルス領域への新たな支援策を発表した。治療の質と研究の精度を高める2つの取り組みを通じて、世界的な精神ケアのアクセス格差の解消を目指す。

    目次

    世界中で不足する心のケア AIで公平な支援を実現へ

    グーグルは7月7日、精神疾患に対する治療と研究をAIで支援する2つの新方針を打ち出した。
    背景にあるのは、世界規模で進む「心のケア」の不均衡だ。全世界の数十億人が何らかのメンタルヘルス課題を抱えているが、その多くが適切な治療を受けられていない。特に低・中所得国における支援の乏しさは深刻である。

    グーグルの第一の施策は、メンタルヘルス機関向けに設計されたAI実践ガイドの提供だ。Grand Challenges Canada(※1)およびMcKinsey Health Instituteと連携し、倫理的配慮、ユースケースを体系的にまとめたAIを活用するための基本概念やユースケース、考慮事項を提供する。

    また、2つ目の取り組みとして、Google for HealthとGoogle DeepMindは、英国の慈善団体ウェルカム・トラスト(※2)と協力し、不安症やうつ病、精神病に関するAI研究へ複数年にわたる資金提供を行う。
    治療の客観的評価手法の開発や、新たな治療アプローチの創出も視野に入れている。

    ※1 Grand Challenges Canada:カナダ政府支援の国際的課題解決を目指す公的機関。

    ※2 ウェルカム・トラスト:英国を拠点とする世界最大級の医療・科学系慈善団体。

    「処方箋としてのAI」が広がるか 課題は倫理と実用性の両立

    今回の取り組みは、メンタルヘルスケアの民主化を推進する一歩であるといえる。
    診断やサポートの質を高めるためにAIが介在することにより、地域や経済状況によるケア格差の是正が見込まれる。
    特に、医師不足が顕著な地域では、AIが第一線の相談役を担う可能性もある。

    一方で、課題も浮かび上がる。
    精神疾患の診断には言語や文化、個々の背景が大きく影響する。AIがその文脈をどこまで理解できるかは不透明だ。個別性を欠いた対応がかえって悪影響を及ぼすリスクもあるだろう。
    また、センシティブな健康データをAIに委ねるうえでのプライバシー保護や、誤診によるトラブルへの法的責任の所在も今後の検討課題だ。

    それでも、グーグルが採用する「支援と研究の両輪」は、即効性と持続性のバランスを意識したアプローチであると言える。臨床現場での応用と同時に、治療法そのものの革新を追求する姿勢は、AIによる心の処方箋が社会実装される未来への布石となるだろう。

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