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コアウィーブ、約1.3兆円でビットコイン採掘大手を買収 AI・HPC用電力基盤を強化

PlusWeb3 編集部
PlusWeb3 編集部 Web3・AI専門メディア

2025年7月7日、米AI特化クラウド企業CoreWeave(コアウィーブ)は、暗号資産マイニング大手Core Scientific(コア・サイエンティフィック)を約90億ドル(約1.3兆円)の全額株式交換で買収する契約を締結したと発表した。米国内の大規模データセンター拠点の獲得により、AIおよびHPC分野での競争力強化を狙う。

コアウィーブ、1.3兆円買収で1.3GW超の電力資産取得へ

コアウィーブは今回の買収で、コア・サイエンティフィックが米国内に展開するデータセンター群と約1.3GWの発電能力を自社に取り込む。さらに1GW以上の拡張余地もあり、これがAIや高性能コンピューティング(HPC ※)向けサービスの拡大を後押しすると見込まれている。

同社CEOのマイケル・イントラター氏は「高性能データセンターインフラの所有権を垂直統合することで、コアウィーブは運用効率を大幅に向上させ、将来の拡張に伴うリスクを軽減でき、成長の軌道をより確かなものにできる」とコメントしている。

2024年6月には両社間でHPC運用インフラの長期リース契約が締結されており、今回の買収はその契約の解消と資産の完全掌握を意味する。

買収報道は6月26日に浮上し、これを受けコア・サイエンティフィックの株価は一時30%急騰。しかし7月7日の正式発表後は、同社株が17%下落した。

買収完了は2025年第4四半期を予定しているが、コアウィーブ株の変動次第では計画にリスクが生じる可能性も指摘される。

※高性能コンピューティング(HPC):膨大な計算処理を要する科学技術計算やAI訓練に用いられる計算技術。スーパーコンピュータなどの基盤が必要。

買収で電力基盤を掌握 拡張性と資本効率に明暗も

今回の買収の最大のメリットは、コアウィーブが米国内に1.3GWを超える大規模電力資産とデータセンターインフラを獲得する点にある。
AIおよびHPC市場では、計算リソースと電力供給の確保が競争力の源泉であり、この垂直統合によってコアウィーブは運用効率の向上と拡張性の確保を同時に実現できると考えられる。
さらに、長期リース契約の解消により、インフラの完全掌握が可能になり、資本効率の向上も期待される。

一方でデメリットとしては、全額株式交換による買収スキームが市場の期待を裏切り、コア・サイエンティフィックの株価が下落した点が挙げられる。これは投資家が現金を含むプレミアムを想定していたためとも考えられ、今後も市場の反応がコアウィーブ株に影響を及ぼすリスクがあるだろう。
また、AIとマイニングという二軸運用は電力価格の変動や設備投資負担の増加といった課題があげられる。特にAI市場は急成長する一方で競争も激化しており、収益化のタイミングを誤ればキャッシュフロー圧迫の可能性が残る。

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