lanitechが教員向け生成AI提供 「School GPT Assistant」先行導入校を募集

2025年7月5日、lanitech合同会社は、教員向け業務支援AIツール「School GPT Assistant」β版をリリースし、国内の学校・自治体を対象に先行導入パートナーの募集を開始すると発表した。
通知文から授業計画まで、業務を効率化するAIツール
lanitech合同会社が発表した「School GPT Assistant」は、学校業務に特化した生成AIツールであり、通知文・学級通信・授業計画・会議要点といった文章作成を効率化する機能を備えている。
操作は「テンプレート選択」「情報入力」「自動生成」の3ステップで完結し、ITに不慣れな教員でも扱いやすい設計とされる。
実際の活用シーンとしては、保護者向け資料、保護者会の案内、行事の進行文、施策提案のたたき台、会議の要点整理、引き継ぎメモなど多岐にわたる。直感的なUIと汎用性のあるテンプレートにより、校内業務の時間短縮が期待される。
同社はこれまでのAI活用研修などを通じて、現場教員から「教材研究の時間が不足している」「資料作成が負担」といった切実な声を多く受け取ってきたという。こうした声を背景に、教育現場のニーズに合致したツールとして同サービスを開発した。
School GPT Assistantは、教員の「つくる業務」を自動化することで、本来注力すべき「思考」と「対話」に時間を割けるようにすることを目指している。
これにより、児童生徒とのコミュニケーションや授業改善にリソースを集中できる環境づくりが進むと考えられる。
導入支援と現場課題 成功事例が広がる可能性も
先行導入パートナーには、カスタムテンプレートの設計や個別の活用支援など、伴走型の導入支援も提供される予定だ。
実際に使用する学校や自治体のフィードバックを取り入れることで、ツールの精度や汎用性の向上を図る構えである。
一方、AI活用に対する教員の理解度や、情報管理に関する懸念など、導入には一定の課題も伴うとみられる。
デジタル環境の整備が不十分な地域では、活用が限定的になる可能性も否定できない。
さらに、生成された文章の品質や正確性に対する検証体制が現段階では明示されていない点も、教育現場での活用を前提とした際には検討課題となるだろう。ツールに依存しすぎることで、逆に現場の判断力や創造性が損なわれる懸念も指摘されうる。
とはいえ、今後は、こうした課題を踏まえた実証的な導入と改善が進められるとみられる。
教育現場におけるAI導入はまだ過渡期にあるが、今回の取り組みが成功事例となれば、他の自治体や民間企業による類似ツールの開発・導入も加速すると予想される。
結果として、教職の生産性や働きがいを再設計する動きが本格化していく可能性は高いだろう。