「市区町村名 災害」で避難情報を即表示 Yahoo!検索が新機能で防災対応を強化

2025年7月3日、LINEヤフーは、「Yahoo!検索」で市区町村名と「災害」を入力することで、その地域の避難情報や気象警報などを一覧表示する新機能の提供を開始した。位置情報を有効にすれば、「災害」単体の検索でも現在地の情報が表示される仕組みとなっている。
検索ワードに応じて地域の災害情報を自動表示
LINEヤフーは、災害時の情報収集を効率化するため、「Yahoo!検索」に地域別の避難情報や警報を即座に表示する機能を実装した。
検索時に端末の位置情報が有効であれば、地名の入力なしで「災害」とだけ検索することで、現在地に関する情報が自動で表示される点が特徴だ。
検索結果には「避難情報」「防災情報」「関連情報」といったタブが並び、それぞれのカテゴリで詳細情報を提示する。避難情報タブでは、緊急安全確保や避難指示といった警戒レベル別の情報が表示され、防災情報には気象警報や土砂災害警戒情報、洪水予報などが含まれる。
さらに、地震や津波、停電、台風といった関連情報にも即座にアクセス可能だ。
自治体や官公庁が発信する「公共情報」タブも備え、信頼性の高い情報の確認ができるよう工夫されている。
今回の機能追加は、ユーザーの検索動向に基づくニーズの高まりを受けた対応であると見られる。
LINEヤフーによれば、2024年8月に発生した台風10号の接近時、「地名 避難情報」の検索数は前週比で約222倍に急増。「地名 警報」も約28倍に跳ね上がったという。
この検索傾向は、災害発生時における正確かつ迅速な情報への強い需要を裏付けている。
SNS時代の災害対策 情報拡散と迅速な避難行動を後押し
スマートフォンの普及やSNSの情報拡散力が高まる中、検索行動を起点とした災害対応はますます重要になっていると言える。
今回の機能提供も、その一環として検索と防災の連携を強化するものであり、信頼性の高い公共機関からの情報取得により、避難判断が明確にできるようになるだろう。
一方で、注意すべき点もある。
表示される情報は、自治体や関係機関が発表している内容に基づくため、発信の遅れや自治体間の情報格差が影響する可能性もある。LINEヤフーは自治体との連携強化を進め、情報の正確性と即時性を高めていくことが今後必要になるだろう。
ユーザーとしても、検索だけでなく、防災アプリや通知設定も併用し、複数の情報源から状況を把握することが重要だ。
災害時の情報収集手段が多様化するなか、Yahoo!検索のようなインフラ的サービスが果たす役割は、今後さらに大きくなっていくと考えられる。