モトローラがAI搭載スマホを日本発売へ 7月4日より約8万円で提供開始

2025年6月23日、米モトローラ・モビリティの日本法人は、人工知能(AI)機能を搭載した新型スマートフォン「motorola edge 60 pro」を、7月4日より日本市場で販売開始すると発表した。
価格は7万9800円で、家電量販店やオンラインでの購入が可能となる。
AIで写真も補正も進化 motorola edge 60 pro登場
モトローラ・モビリティが発表した「motorola edge 60 pro」は、AI機能によって向上したカメラ性能が特徴の最新スマートフォンである。
この端末には、独自開発のAIが搭載されており、動きのある被写体でもブレを抑えて撮影できるほか、集合写真で目をつぶった人物がいた場合、自動で全員の視線をそろえる補正機能も備える。
価格は税込7万9800円。
全国の家電量販店やオンラインショップで取り扱われ、携帯大手ではソフトバンクが7月11日から販売を開始する予定だ。
モトローラ・モビリティ・ジャパンの北原秀文社長は、「このスマホを通してAIをどんどん使ってほしい」と述べ、国内での販売台数を前年比2倍に拡大する方針を示した。
生成AIの浸透を後押し 普及の鍵は価格と認知度
今回の新モデルは、生成AIが日常の端末に実装されるトレンドの中で、より多くのユーザーにAIの利便性を実感させる契機となる可能性がある。
とりわけ、撮影支援機能や人物補正といった日常的な用途にAIを応用することで、専門知識のない層にもアピールしやすい設計になっている。
一方で、競合他社も同様にAI搭載スマホを相次いで投入しており、価格帯やブランド力、通信キャリアとの連携が今後の普及を左右する鍵となるだろう。
8万円弱という価格は、AI搭載端末としてはミドルレンジに位置づけられるが、価格と性能の競争は激化している。
先日は、直販価格が4万8800円とさらに安価かつAI機能を全面に打ち出した、「Reno13 A」がOPPOから発表された。
AIを搭載しているというだけでは差別化が難しい状況となっている。
ただ、日本市場において大きな知名度を獲得できていないモトローラにとっては、ソフトバンクでの取り扱いが開始するということで、大きな商機とも言えるだろう。
ブランド再認知とともに、AIスマホの新たな需要層を切り拓くチャレンジとも言える。