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    ローマ教皇がAIの倫理的運用を訴え 若者への影響を「最大の懸念」と明言

    2025年6月21日、ローマ教皇レオ14世は、バチカン市国で開催された聖年イベントの演説で、人工知能(AI)の発展に伴う倫理的課題について言及した。特に若者への影響を最大の懸念とし、AIは「人間の幸福のために使われるべきだ」と政治家らに強く訴えた。

    目次

    教皇、AIは「人間の幸福の手段」であるべきと強調

    教皇レオ14世は、イタリアのジョルジャ・メローニ首相と68カ国の国会議員団が出席する中、AIに対する明確な立場を改めて示した。演説では、「AIは人間の弱体化や代替を目的とすべきではない」と警鐘を鳴らし、技術の進展に倫理的な指針が欠かせないことを強調した。

    今回の発言は、教皇が即位後から一貫して提起してきたテーマであり、AIの影響について繰り返し懸念を示している。とりわけ若者の生活様式や価値観にAIが及ぼす変化について、「健康で公正かつ健全な生活様式」を守る必要性を強調した。

    これを受けてメローニ首相は、「AIの発展は人間によって統治され、人間の幸福が最終目標でなければならない」と応じ、イタリア政府として倫理的なAI開発に取り組む姿勢を示した。

    教皇は以前にも、AIが雇用に与える影響や、メディア分野での責任ある活用についても発言しており、今回の演説はその流れを引き継ぐ形となる。

    倫理と統治の狭間で揺れるAI開発 若者保護がカギに

    教皇の懸念は、AIが若者の教育、情報摂取、雇用のあり方に影響を与える中で、倫理的・社会的ガイドラインの欠如が深刻なリスクを生むという点にある。生成AIの普及により、教育現場やSNSではAIが制作したコンテンツが急増しており、特に感受性の高い若年層に与える影響は計り知れない。

    一方で、AI技術には教育格差の是正や医療アクセスの改善といった社会的メリットも期待されている。適切に設計されたAIは、若者の学習支援やメンタルヘルスケアにも役立つ可能性がある。問題は、誰がその「設計基準」を定め、どのように統治していくかという点にある。

    欧州ではAI規制法案「AI Act」の可決が進む一方で、技術先行型の米国や中国では、倫理よりもイノベーション優先の傾向が根強い。こうした中で、宗教的権威としてのローマ教皇の発言は、グローバルなAI倫理議論において一定の重みを持つ。

    今後、国際的なAIガバナンスの枠組みづくりにおいて、宗教界や市民社会の意見がいかに取り入れられるかが、AIの未来を大きく左右することになるだろう。

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