BESV、AIラーニング搭載の小径自転車e-bikeを発売へ “自分仕様”の走行体験を実現

電動アシスト自転車ブランドのBESV JAPANは、AI学習機能を備えた新型ミニベロ、e-bike「PSA2」「PSF2」を6月28日に発売する。
高いデザイン性と個別最適化された走行性能が特徴で、価格はそれぞれ268,000円、328,000円となっている。
AIが学習し、走行スタイルに最適化するe-bike登場
BESV JAPANが発表した最新モデル「PSA2」「PSF2」は、AIラーニングアシスト機能を搭載した電動アシスト付き小径自転車(ミニベロ)である。
2025年6月28日より全国で発売される予定で、価格はPSA2が268,000円、PSF2が328,000円に設定されている。
これらのモデルには、BESVがこれまで培ってきた高いデザイン性とフレーム設計技術が反映されており、すでにPSシリーズ3モデルがグッドデザイン賞を受賞している。
最大の特徴は、AI機能の搭載である。
走行中のペダルトルク、回転数、速度、傾斜角などを学習し、ライダーごとの走行特性に合わせたアシスト制御を行う。
AIの応用により、使用するほどに個々人の乗り方に適応し、“自分だけのe-bike”として進化していく製品となっている。
カラー展開は、PSA2が4色(カーディナルレッド、ゼニスブルー、ピュアホワイト、ファントムブラック)、PSF2が2色(プラチナホワイト、エボニーブラック)となっている。
なお、従来モデル「PSA1」「PSF1」も引き続き販売が継続される予定だ。
今回の製品発表と同時に公開された新ビジュアルでは、俳優・アーティストとして活動する「のん」さんがブランドアンバサダーとして起用されており、「自分らしくあること」というメッセージとともに、BESVのパーソナライズ思想が象徴されている。
“自分らしさ”と技術革新の融合 AIアシストが拓く新たな移動体験
今回の新モデルは、単なる電動アシスト機能にとどまらず、個人の行動データを学習し最適化するという、パーソナライゼーション技術の応用例として注目できる。
利用者の体力や走行習慣に応じたアシストが得られるため、e-bike初心者や体力に不安のある層でも無理なく活用できる点は大きな利点だ。通勤や街乗りなどの日常用途においても、ストレスの少ないスムーズな走行体験が可能になるだろう。
また、AI制御により無駄なバッテリー消費が抑えられ、走行効率の最適化にも貢献する可能性もある。
一方で、AIアシストの精度は走行データの蓄積に依存するため、初期段階では学習効果が限定的になる可能性もある。
また、アプリやソフトウェアとの連携による設定の煩雑さが一部のユーザーにとってハードルになることも考えられる。
「都市型モビリティ」と「個性の共存」というテーマのもとで構築される「パーソナライズ型AI搭載自転車」が、今後のe-bike市場にどのような影響を与えるかについては、引き続き注目していきたい。