Google Geminiに「定期実行アクション」機能　AIが日常業務を自動化へ

2025年6月6日、米Googleは生成AIアプリ「Gemini」において、新たにタスクのスケジュール実行機能を導入した。
ユーザーは日々の定型作業をAIに自動化させることが可能となり、生産性向上への期待が高まっている。

Google Gemini、定時にタスクを実行する新機能を追加

Googleは6月6日、Geminiアプリに「スケジュールアクション機能」を実装したと発表した。この機能により、ユーザーは特定のプロンプトやタスクをあらかじめ設定しておくことで、指定した曜日や時間に自動で実行できるようになる。

たとえば、平日の朝に未読メールの要約とGoogleカレンダーの予定を自動で確認したり、毎週決まった時間にブログの執筆アイデアをGeminiに生成させたりといった使い方が想定されている。

この機能は、Google AI ProとUltraを契約しているユーザーや、対象のGoogle Workspace Business/Educationアカウント保有者が利用可能となっている。

定期実行によって手間のかかる作業が軽減され、ルーチンタスクを自動化できるという観点から、特に多忙なビジネスパーソンにとっては大きなメリットがあると言える。

AIが秘書に進化　業務効率化の可能性と課題

Geminiのスケジュール機能は、AIがユーザーの「日常業務パートナー」として本格的に機能する第一歩であると考えられる。
今回を機に、情報の取得・整理・提案といった定型業務の自動化が進み、時間の有効活用が可能となるだろう。

一方で、タスクの設定や精度管理、個人情報の取り扱いに関するユーザー側のリテラシーが問われる点は無視できない。想定外の出力や誤解に基づく提案を防ぐためには、プロンプト設計と管理運用にある程度の慣れが必要とされるだろう。

タスク自動化はビジネスパーソンにとって重要な領域であるため、Geminiの進化が業務設計に与えるインパクトは大きいと予測できる。
今後は、Googleがどこまでこの機能を拡張し、他のアプリやシステムと連携させていくかが鍵となるだろう。