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    電通総研、生成AI「Know Narrator」とBoxが連携 業務対応のスピードを向上

    電通総研は2025年6月3日、企業向け生成AIソリューション「Know Narrator」とコンテンツ管理サービス「Box」の連携機能が、Boxのエコシステムソリューションに正式登録されたと発表した。企業内に蓄積された文書資産の再活用を促進する狙いがある。

    目次

    Know NarratorとBoxが連携 業務文書をリアルタイムで生成AIに活用

    今回のBox連携機能では、「Know Narrator」はBoxに保存された企業文書を直接参照し、質問応答の生成AIに活用できるようになった。ファイル更新も自動で同期されるため、常に最新の情報を反映した回答が可能になる。

    「Know Narrator」は電通総研が独自に開発した法人向け生成AIソリューションで、チャット形式での自然な対話に加え、社内文書を検索しながら応答を行う「検索拡張生成(RAG※)」機能を搭載している。
    さらに、管理者による利用状況の可視化や複数のAIエージェントとの連携も可能で、企業内での多様な業務への展開を前提に設計されている。

    Box連携によって、従来は手動で行っていたナレッジ更新やファイル共有の負担が軽減される。ナレッジソースの信頼性と鮮度を確保しつつ、AIが常に現場の最新情報をもとに回答を提示できるようになる。

    加えて、「Know Narrator」は画像や図表も解析対象とするマルチモーダルRAGにも対応しており、Box上のPDFやパワーポイントなど非テキスト資料も検索可能だ。
    また、ファイルごとのアクセス権やダウンロード制限にも対応しており、情報漏洩リスクを抑えつつ、業務部門ごとの柔軟なナレッジ運用が可能となる。

    マイクロソフト提供の認証基盤「Microsoft Entra ID(旧Azure AD)」との連携にも対応しており、既存の認証基盤を活かした安全なアクセス管理も実現できる。

    企業の情報資産を“使える知”に変換

    「Know Narrator」とBoxの連携がもたらす最大のメリットは、これまで埋もれていた業務文書を生成AIの即応性と組み合わせることで、意思決定や業務対応のスピードを劇的に高める点にある。
    営業提案書や製品マニュアル、社内規定といった非構造化データが、質問一つで参照・要約できるナレッジへと昇華する。

    一方で、生成AIが参照するナレッジの内容や文脈の誤読といったリスクは依然として存在する。企業はAI出力の活用を前提に、文書管理ルールや業務プロセスの再設計を迫られる可能性もある。

    電通総研は今後も「Know Narrator」シリーズのアップデートを続ける方針であり、Box連携を皮切りに他クラウド基盤との連携強化にも注力する可能性がある。
    生成AIによる業務変革が本格化するなか、企業の情報資産が「使える知」へと進化する流れは今後さらに加速するだろう。

    ※RAG(Retrieval-Augmented Generation):事前に用意された文書群から関連情報を検索し、その内容をもとに生成AIが回答を作成する技術。情報の正確性や網羅性の向上を目的とする。

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