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KDDI、企業ネットワーク基盤「AccelWaves」構想を始動 第1弾でSASE提供開始

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2026年9月29日、日本のKDDIは企業のネットワーク、セキュリティ、運用を統合する新基盤「AccelWaves」構想を開始した。生成AIやAIエージェントの拡大に伴う通信・運用課題の解決を目指す。

KDDIが自律型基盤を発表 SASE提供と28年度の自律網へ

KDDIはAI活用の拡大に対応するため、企業のネットワーク、セキュリティ、運用を一元化する新基盤「AccelWaves(アクセルウェーブス)」構想を始動させた。生成AIやフィジカルAIの普及に伴い、通信の主体が人からAIやデバイスへ広がる中、トラフィック変動の悪化や複雑化したIT環境の運用負荷、サイバー攻撃の高度化が企業の共通課題となっていた。

本構想の第1弾として、閉域網の信頼性とクラウド型セキュリティを融合した「SASE(※)ゲートウェイ powered by Palo Alto Networks」の提供を開始した。広域網とPrisma SASEを直接接続し、オフィスや工場、テレワーク環境など場所を問わず統一されたセキュリティポリシーの適用と一元管理を実現する。あかつき証券などの導入企業も、統合管理による安全性向上に期待を寄せる。

さらに2028年度には、中核となる自律型サービス「KDDI AccelWaves Network」の提供を予定している。通信需要に応じた帯域の自動割り当て(オートフィット)、障害発生時の原因特定と拠点隔離(オートレスポンス)、AIによる運用自動化(オートオペレーション)を備え、全国低遅延網などを目指す「デジタルベルト」上で展開される計画だ。

※SASE:ネットワーク機能とセキュリティ機能をクラウド上で一本化し、場所を問わず安全な接続環境を実現するセキュリティモデル。

複雑化解消とAI自律化の恩恵 移行コストや費用対効果が普及の鍵

「AccelWaves」構想の導入は、企業ネットワークにおける運用の省力化やガバナンス強化につながると期待されている。従来のように社内網やクラウド接続環境を個別拡張した複雑な環境から脱却し、統合ポータルによる一元管理が可能となる点は大きな利点と言える。また、自動的な帯域制御や障害隔離により、突然の負荷急増やサイバー攻撃に対しても事業継続性を担保しやすくなる見通しだ。

一方で、リスクやデメリットへの懸念も想定される。既存のネットワーク環境からの移行においては、ネットワーク設計の見直しや設定変更に伴う初期コストの発生が予想される。自律型AI運用に向けた移行プロセスの策定も必要になると見込まれており、システム担当者の学習負担や運用体制の再構築が求められる可能性がある。

将来の展望として、この自律型基盤は企業のAI活用を安全に加速させるインフラへと発展していくと考えられる。通信インフラが自律調整されることで、企業は運用負担を大幅に軽減でき、AIを活用した本業の事業革新に専念しやすくなると期待される。通信需要の最適化や運用の自動化が実際の現場で期待通りの費用対効果を示せるかが、今後の市場普及に向けた重要な鍵を握ると言える。

KDDI ニュースリリース

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