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    カルビーの「かるれっと」 ブロックチェーン活用で知的財産を可視化

    2025年4月17日、カルビー株式会社は、ブロックチェーン技術を活用したIP(知的財産)管理プラットフォーム「かるれっと」の実証実験を開始した。IPのライセンス業務を効率化し、クリエイターとの関係を強化する取り組みであり、同社のIP戦略の重要な転換点となる可能性がある。

    目次

    ライセンス業務の透明化と効率化を狙う「かるれっと」、ブロックチェーンが果たす役割とは

    「かるれっと」において特に注目すべきは、分散型ID(DID ※)とブロックチェーン技術の活用である。これにより、知的財産の発行、所有、移転、利用履歴がデジタル証明書として記録・共有され、権利の所在が曖昧になりがちなクリエイティブ領域において、透明性と信頼性の確保が可能になる。

    実証実験の第一弾では、「じゃがりこドリーム2nd」グッズデザインコンテストで入賞した8名のクリエイターと正式契約を結び、入賞作品を活用した商品企画を実施する。
    このように、IP利用の現場に即した形でブロックチェーンを導入する点が他社の試みと一線を画す。

    使用されるブロックチェーン基盤は、Hyperledger Indyである。これは分散型IDに特化したオープンソースのフレームワークであり、ユーザーの身元や権利を自律的に証明・管理できる点が特長だ。

    「かるれっと」の分散型IDおよびデジタル証明書は、シンガポールのDataGatewayが提供するプラットフォーム「Woollet」との連携により実現している。

    ※分散型ID(DID):個人や法人が中央集権的な管理者に依存せずに、自らの身元情報を所有・管理できる技術。主にブロックチェーンと組み合わせて使用される。

    IP戦略を拡大するカルビーの展開に期待

    「かるれっと」の実証実験は、カルビーが進めてきたIPビジネスの成果の延長線上にある。2023年以降、同社は既存商品のIPを活用し、NFTやグッズ展開に積極的に取り組んできた。結果として、ライセンス商品の種類は1年間で約80%も増加しており、コンテンツの二次利用に対する市場の関心の高さがうかがえる。

    今後、「かるれっと」を通じて、「食べ音」をテーマにした音楽レーベルの立ち上げや、さらなるクリエイター向けコンテストの開催が計画されているという。
    これにより、視覚にとどまらず聴覚までを活用したIP展開へと領域を広げる構えであり、より多様な共創の機会が生まれる見込みだ。

    ブロックチェーンを活用した権利管理は、クリエイターが安心して創作活動を行える環境づくりにも直結する。
    著作権の不透明さがトラブルの火種となるなかで、「かるれっと」は権利の所在を明確にし、商用利用の契約履歴を可視化する。これにより、企業とクリエイターの間にある壁を取り払う仕組みとして期待が集まる。

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