Genspark、新ツール「AI Designer」AIが創る一貫性ある世界観

2025年8月、Gensparkは新たな革新的ツール「Genspark AI Designer」を発表しました。これは、テキストによる指示だけでブランドやプロダクトのデザインを自動生成できるオールインワンのAIデザインエージェントです。従来は専門家やチームを必要としたロゴ、パッケージ、Webサイト、店舗レイアウトまでを一括して自動生成できる点が注目されており、スタートアップや個人事業主を中心に大きな関心を集めています。本記事では、このツールの特長や実用性、今後の展望を考察します。
誰でも使えるAIデザインエージェントが登場
Genspark AI Designerは、入力したプロンプトに応じてロゴやブランドアイデンティティ、店舗レイアウト、SNS広告まで一貫性のあるデザインを自動生成するツールです。
従来の画像生成AIは単発的な成果物にとどまっていましたが、本製品は 「ブランド全体を設計する能力」 を備えている点が革新的です。実際のデモンストレーションでは、「コーヒーブランドを立ち上げたい」という一文から、名称・ロゴ・パッケージ・Webサイトに至るまで即座に生成され、その完成度が高く評価されました。
AI Designerは単なる自動生成ツールではなく、実際の業務に活用できるレベルの利便性を備えています。
- 編集と調整の容易さ
生成後もテキストや画像を差し替えるだけで、AIがレイアウトや配色を自動的に最適化します。デザイン知識がなくても修正が可能です。 - 時間とコストの大幅削減
従来数週間を要していたブランディング作業を、数分で実現できます。コストも大幅に削減され、小規模ビジネスや個人にとって現実的な選択肢となります。 - エコシステム連携
Gensparkが提供するAI SlidesやSuper Agentと統合でき、企画からデザイン、資料作成、マーケティング施策まで一貫したワークフローを構築できます。
Genspark AI Designerのデモンストレーション
Genspark AI Designerのデモでは、コーヒーブランド「Meadow」を題材に、ロゴ・店舗デザイン・メニュー・Webサイト制作まで一貫したクリエイティブ生成が紹介されました。ロゴは手描き風の明るいオレンジを基調に複数案が提案され、店内外観はナチュラルな木目調とブランドカラーを活かした温かみのある空間に。さらに、ブランド統一感のあるメニューデザインや、オンラインショップ機能を備えたWebサイトまで自動生成され、ブランド構築の全工程をAIでサポートできる可能性を示しました。
ロゴデザイン

プロンプト:Design a logo for my handcrafted coffee brand Meadow, using bright orange color and a hand-drawn font style.
建築デザイン

プロンプト:Design the exterior and interior design for the coffee shop.
メニューデザイン

プロンプト:Design the menu.
Webサイトデザイン
プロンプト:

出力されたWebサイトデザインは以下です。

Genspark AI Designerの使い方
ここではGenspark AI Designerの使い方を簡単に紹介します。
①サービスページ

下記Genspark AI Designerにサービスページに飛ぶとデザインを生成するホーム画面が表示されます。
ポスター、チラシ、メニュー、クーポン、SNS画像、ロゴ、ステッカー、ホームデザイン、Tシャツなど多彩なテンプレートが並び、用途に応じて即座に選択可能です。誰でも直感的に操作でき、幅広いクリエイティブ制作を一元化できるのが特長です。
Genspark AI Designerにサービスページ:https://www.genspark.ai/ai_designer
②新たなチラシデザインの生成

例えば先ほどの画面でチラシを選択し、1つのデザインを選択すると上記の画面になり、この画面にて日本語の指示により新たなチラシデザインを生成してくれます。
例えば下記のプロンプトを入力してみると下記のチラシが自動生成されました。
プロンプト:ハンバーガーショップの内容にしてください。

このように、日本語で指示するだけで簡単にチラシデザインが生成されます。
また、このチラシデザインの内容自体もプロンプトで編集することができます。
今後の考察
Genspark AI Designerは、ロゴから店舗デザイン、Webサイトまで一括で生成できる点で大きな注目を集めています。こうした特徴は、事業者のブランディングを支援するだけでなく、デザイン業界の役割を変え、さらにはグローバル市場への展開も後押しする可能性を秘めています。今後、どのような方向性で進化していくのか、以下に考察します。
中小企業・個人事業主におけるブランディング支援
Genspark AI Designerの最も大きな価値は、中小企業や個人事業主が手軽にプロフェッショナルなブランディングを行える点です。これまで、ロゴ制作や店舗デザイン、Webサイト構築には外部デザイナーや広告代理店の協力が必要で、費用も時間も多くかかっていました。特に小規模ビジネスでは、十分な資金や人的リソースを確保することが難しく、結果としてブランディングが後回しになるケースが少なくありませんでした。
AI Designerを使えば、事業主が思い描くコンセプトをテキストで入力するだけで、一貫性のあるビジュアルや空間デザインが瞬時に生成されます。修正も簡単に行えるため、試行錯誤を繰り返しながら自分に合ったブランドイメージを育てていくことが可能です。今後、このような「低コストかつスピーディーなブランディング支援」が普及することで、小規模事業者でも大企業に負けない強いブランド力を持てる時代が到来すると考えられます。
デザイン業界における新しい役割分担
Genspark AI Designerの登場は、デザイン業界に新しい役割の分担をもたらすと考えられます。これまでデザイナーはゼロからロゴやレイアウトを作成してきましたが、今後はAIが生成したアウトプットをベースに「方向性の修正」「独自性の付加」「体験設計」といった高度な仕事にシフトしていく可能性があります。つまり、AIが大量の候補や初期案を瞬時に出力する一方で、人間のデザイナーはブランドの本質を掘り下げたり、文化的背景や市場特性を反映させる役割に注力できるということです。
このような変化は、デザイン業界にとって脅威ではなく、むしろ業務効率化と付加価値創出のチャンスになり得ます。AI Designerは「作業を肩代わりする存在」であり、人間は「体験をデザインする存在」として役割を再定義できる未来が見えてきます。結果として、ユーザー体験を重視したデザイン思考がさらに深化するでしょう。