学研とMIXI、会話AIロボット「Romi」のコラボモデルをEDIX東京で初公開

2025年4月23日から東京ビッグサイトで開催される「第16回EDIX(教育総合展)東京」において、学研グループとMIXIが共同開発を進める会話AIロボット「Romi(ロミィ)」のコラボモデルが初公開される。
学研の教育コンテンツ×MIXIの会話AI、家庭学習を変える「Romi」の可能性
学研グループの株式会社Gakkenと株式会社MIXIは、教育分野における共同研究をスタートさせた。
この研究では、MIXIが開発した会話AI搭載ロボット「Romi」に、Gakkenが監修した学習コンテンツを実装し、子どもたちが遊び感覚で学べる新しい学習体験の実現を目指している。今回発表されたコラボレーションモデルは、その開発中のプロトタイプだ。
Romiは手のひらサイズのコミュニケーションロボットで、一般的な音声アシスタントとは異なり、雑談を軸にした自然な会話を特徴としている。会話のやりとりを通じてユーザーの興味や好奇心を引き出し、知識習得を促す仕組みだ。
加えて、プログラミング学習の導入として「シナリオエディター」という機能も搭載。子ども自身がRomiの話す内容を組み立てることで、プログラミング思考を育むことも可能になる。
4月23日から開催されるEDIX東京では、天気、宇宙、エネルギーの3ジャンルをテーマにしたGakken監修の学習対話コンテンツを搭載した試作機が展示される予定だ。
両社はこの共同研究を通じて、AIが持つ対話能力と教育コンテンツの融合によって、家庭学習のスタイルそのものを刷新する可能性を探っている。
AI×教育が切り拓く未来、会話ロボットの役割と展望
今回の学研とMIXIの取り組みは、単なる子ども向けガジェット開発にとどまらない。
AI技術が教育現場へ浸透する過程において、対話型ロボットの役割が広がりつつあることを象徴しているのではないだろうか。
特にRomiのような家庭用会話ロボットは、子どもの知的好奇心を引き出す「学びの伴走者」としての価値を持ち、反復学習や探求型学習の習慣づけにも応用できるだろう。
さらに、今後は子ども向けだけでなく高齢者向けの対話支援や、個別最適化された生活サポートAIへの展開も行われる可能性が否定できない。MIXIの会話エンジンは進化を続けているため、教育コンテンツ以外の分野にも適用可能である点は注目すべきポイントだ。
AIと人間の間に生まれる「会話」を介した学びや気づきは、教育現場だけでなく、医療福祉や日常生活全般にも拡張されていくことだろう。