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    ヴィタリック・ブテリン氏、イーサリアムL2セキュリティ向上のため「2-of-3」証明システムを提案

    2025年3月29日、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が、レイヤー2(L2)ソリューションのセキュリティと処理速度のトレードオフ問題を解決するため、新たな「2-of-3」証明システムを提案した。​

    目次

    L2セキュリティの現状と「2-of-3」証明システムの概要

    現在、イーサリアムのL2ソリューションはスケーラビリティの向上に寄与しているが、セキュリティと処理速度のバランスに課題を抱えている。
    ブテリン氏によれば、3つの主要なロールアップ(※1)が「ステージ1」に到達しており、今後のPectraおよびFusakaのアップグレードによりデータ格納容量の増加や確定時間の短縮が期待されている。

    ブテリン氏が提案した「2-of-3」証明システムは、オプティミスティック(OP)、ゼロ知識証明(ZK)(※2)、信頼できる実行環境(TEE)(※3)の3つの検証者のうち、2つが承認することで状態ルートを確定させる仕組みである。具体的には、ZKとTEEの両方が承認した場合は即時に確定し、いずれか一方のみが承認した場合は、7日後にOPが支持した場合にのみ確定する。 ​

    ※1 ロールアップ:​イーサリアムのスケーラビリティを向上させるための技術で、複数のトランザクションをまとめて処理し、メインネットへの負荷を軽減する。​

    ※2 ゼロ知識証明(ZK):​ある情報が真実であることを、実際の情報を明かさずに証明する暗号技術。​

    ※3 信頼できる実行環境(TEE):​コンピュータ内で機密性と整合性を保証する安全な領域。​

    技術的詳細と市場への影響

    このシステムにより、即時確定性の提供、半信頼型システムがトラストレスな証明システムを上書きできない要件の満足、短期的なZKへの過度な依存の回避が目指されている。
    さらに、L2間の資産移動が効率化され、マーケットメーカーの往復時間が1時間以下に短縮されるとされている。 ​

    一方で、このシステムにはいくつかの課題も存在する。
    まず、ZKとOPの両方に同時にバグが発見されるリスクが完全に排除されるわけではない。さらに、短期的なZKへの過度な依存を避けることが目指されているが、実際にはZK技術の成熟度に依存する部分も大きい。

    ブテリン氏は、L2、プライバシープロトコル、zkemailなどのアプリケーションの検証者が証明を提出し、集約者がそれを統合する中立的なエコシステムの必要性を指摘している。
    ​この提案が実現すれば、イーサリアムのL2ソリューションのセキュリティと処理速度の向上が期待され、エコシステム全体の効率性が高まると考えられる。 

    しかし、実際の導入には技術的な課題や市場の反応が影響を与えるため、今後も慎重な観察が必要になると考えられる。

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