Cerebras SystemsとMistralが提携、AI速度の新記録を樹立 1秒あたり1000語で応答
![](https://plus-web3.com/media/wp-content/uploads/2025/02/550_250207_菊地-scaled.jpg)
2月6日、シリコンバレーのAIチップ企業Cerebras Systemsは、フランスのオープンソースAI企業Mistralと提携し、AI速度の新記録樹立を支援したと発表した。Cerebrasの発表によると、MistralのAIアシスタント「Le Chat」は、1秒間に1000語という世界最速の応答速度を実現した。
CerebrasとMistralの提携が生んだ世界最速AI
Cerebras Systemsは、世界最大のAIチップ「Wafer Scale Engine 3 (WSE-3)」を開発し、AIトレーニング分野でNVIDIAに次ぐ企業として成長してきた。一方、MistralはオープンソースAI技術を強みにする企業であり、ヨーロッパ市場での競争力を高めている。
今回の提携により、MistralのAIアシスタント「Le Chat」は、Cerebrasの推論サービス「Cerebras Inference」を活用し、1秒間に1000語で応答するという驚異的な速度を達成した。これは、OpenAIやDeepSeekを上回る性能であり、リアルタイム処理が求められる分野での優位性を示している。
CerebrasのWSE-3は、900,000コアと44GBのオンチップメモリを搭載し、特定のAI推論タスクにおいてGPUベースのシステムよりも最大20倍の速度を達成する可能性がある。コストも5分の1に抑えられており、AI推論分野における新たな選択肢となる可能性がある。
Mistralの戦略と今後の展望
Mistralは、オープンソース技術を基盤に、MetaやDeepSeekと競争している。今回の提携によってLe Chatの性能はさらに向上し、AIアシスタント市場での存在感を強めることになるだろう。
この提携は、AI推論分野の競争環境を大きく変える可能性がある。
現在、NVIDIAやOpenAIが市場を支配しているが、CerebrasとMistralの連携によって、新たな競争軸が生まれた。特にMistralは、ヨーロッパにおけるAI技術の独立性を強調し、地域的な競争力を高める狙いがある。
一方で、CerebrasのIPOは、アラブ首長国連邦のG42との関係をめぐる米当局の審査によって遅延している。また、Mistralの技術が市場でどの程度普及するかも未知数だ。
しかし、今回の提携がAI推論技術の革新をもたらしたことは間違いなく、今後の市場動向に大きな影響を与えるだろう。
Plus Web3は「Web3領域に特化したキャリア支援サービス」
![](https://plus-web3.com/media/wp-content/uploads/2023/01/DALL·E-2024-04-23-10.31.49-Create-an-illustration-of-a-blockchain-game-engineer-working-on-a-computer-without-any-explicit-cryptocurrency-logos-like-the-Bitcoin-B.-The-scene-s-300x171.webp)
Plus Web3では、Web3で働きたい人材と、個人に合わせた優良企業をマッチングする求人サービスを行っています。
- Web3で働くことも考えている…
- Web3のインターン先はどこがいいか分からない…
- どんな知識やスキルがあれば良いのか分からない…
このような悩みを抱える人は、一度「無料キャリア相談」にお越しください。あなたにマッチした優良企業をご紹介いたします。