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AI規制の国際協力は「必要だが困難」グーグル幹部が地政学リスクに言及

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2025年6月2日、米グーグル傘下のAI開発部門ディープマインドのデミス・ハサビスCEOは、英ロンドンで開催された国際カンファレンスで講演した。
その中で、AI規制における国際協力の必要性を強調する一方、現在の地政学的情勢によりその実現は「非常に困難」との見解を示した。

目次

国際協調の必要性を認めつつも、「現状では難しい」と警告

グーグルのAI研究所、ディープマインドのハサビスCEOは2日、テクノロジーと文化を融合させたイベント「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」に登壇し、AIの規制をめぐる国際的な枠組みの構築について見解を示した。

現在、生成AIの活用が産業・医療・軍事など多岐にわたる領域で進行する中、誤情報の拡散や労働市場の変容、制御不能リスクといった倫理的・実務的問題が表面化している。

こうした状況を受け、ハサビス氏は「国際的な連携は不可欠」としつつも、「国境を越えて展開されるこの技術に対応するには共通の枠組みが必要とした。
一方で、「現在の地政学的な状況では、(達成は)困難」だと語った。

ハサビス氏は、国際的なルール整備の遅れが技術の暴走につながりかねないと懸念を表明。
AIが人間の知能を凌駕する可能性を持つ「汎用人工知能(※AGI)」を視野に入れる中で、「柔軟かつ賢明な規制」が不可欠と訴えた。

※AGI(Artificial General Intelligence):特定のタスクだけでなく、人間のように幅広い課題を柔軟にこなす人工知能。現在の生成AIよりも高度で、汎用性と自律性が高いとされる。

規制の歩調が乱れる国際社会

2月に仏パリで開催されたAIサミットでは、中国やフランス、インド、EU、アフリカ連合(AUC)など58か国がAIガバナンスの国際協調を呼びかけた。
呼びかけの中では、「オープンで」「包摂的」「倫理的」なAIを目指し、国際的な規制の枠組みを構築することが提案された。

一方で、米国のJ・D・バンス副大統領は「過剰な規制は技術革新の芽を摘む」として慎重姿勢を示し、共同声明への署名を見送った。
英国もこれに追随している。

こうした歩調の乱れが、AI発展の国際的な足並みをそろえるうえで大きな障壁となっている。
AIは国境を越えて利用されるがゆえに、どこか一国だけがルールを逸脱すれば、全体の安全性が損なわれる構造にある。

ハサビス氏は「技術が最終的にどの方向へ向かい、どのような問題が生じても対応できる賢明で柔軟な規制」が必要だと語る。
だが現状では、各国の政治的利害や主導権争いが、ルール策定の場で顕在化しており、世界全体での連携体制が整う兆しは見えない。

AIの恩恵を最大化するためには、開発・運用・規制のいずれにおいても信頼できる共通基盤が求められる。
だがその実現には、単なる技術論を超えた国際的な信頼関係の再構築が不可欠であると思われる。AI規制は技術課題であると同時に、外交課題でもあることが浮き彫りとなっているといえる。

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