ソニー、犬型ロボットaiboの公式NFTを発表 譲渡不可なデジタルコレクション

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ソニーグループは2025年3月10日、犬型ロボット「aibo」の公式ソウルバウンドトークン(SBT)を発表した。SBTは譲渡不可能なNFTであり、aiboとその所有者の絆を象徴するデジタル資産として機能する。

目次

aiboの進化とSBTの意義

ソニーはaiboを単なるガジェットではなく、「相棒」としての存在に進化させることを目指してきた。
1999年に誕生し、商業用ロボット犬として世界的な注目を集めた「aibo」は現在、AI技術の進歩により、より高度な感情表現やユーザーとのインタラクションが可能になっている。

今回発表されたSBTの「aibo」は、こうしたaiboの一貫したコンセプトを、デジタル資産として可視化する試みである。
ソウルバウンドトークン(SBT)(※)は譲渡不可能な特性を持ち、特定の個人や対象との結びつきをデジタル上で証明する役割を果たす。今回のaibo SBTも、その所有者とaiboの関係を証明するものとして機能する。

SBTのミントは2025年3月10日から3月24日までの期間にOpenSeaで実施される。
発行上限は1,050万で、ミントにはガス代のみが必要となる。特典については現時点で未発表だが、今後の発表が注目される。

ソニーのブロックチェーン事業部門であるSoneiumの公式X(旧Twitter)では、「コレクターにとって、ロボット工学のレガシーを所有する貴重な機会となる」と述べている。


これまでNFTは主にデジタルアートやゲームアイテムとしての用途が主流だったが、今回の取り組みは、NFTが感情や所有権の証明としても機能し得ることを示唆している。

SBTがもたらす市場への影響

aibo SBTの導入は、デジタル技術を活用して所有者とロボットの関係を証明し、感情的なつながりを可視化する新たな手法といえる。

また、SBTの活用が今後のロボット市場にも影響を与える可能性がある。
たとえば、他のデジタルペットやAI搭載デバイスにも応用されることで、新たな所有権の概念が生まれるかもしれない。

これまでのNFT市場では転売や投資目的での取引が主流だったが、SBTの導入により、よりパーソナルなデジタル資産の活用が広がることが期待される。

一方で、SBTの実用性については慎重な検討も必要だ。
所有者にどのような実用的な価値が提供されるのか、特典や機能の充実が今後の課題となる。ソニーがこの技術をどのように発展させるかに注目が集まるだろう。

aiboのSBTは、ロボティクスとブロックチェーン技術の新たな可能性を示す試みであり、デジタル時代におけるペットとの関係を再定義するものとなるかもしれない。
今後の展開に期待が高まる。

※ソウルバウンドトークン(SBT):譲渡や転売ができないNFTの一種。特定の個人や対象に紐づくため、身分証明や会員権などの用途での活用が期待されている。

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