さくらインターネット、「NVIDIA H100 SXM 80GB」搭載の生成AI向けクラウドサービスを2025年春提供へ

さくらインターネットは2025年2月27日、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第3弾として、「高火力 VRT(バート)」を2025年春に提供開始すると発表した。「高火力 VRT」は、時間単位での利用が可能で、環境構築の柔軟性が高いVM型GPUクラウドサービスである。提供予定のプラン「NVIDIA H100(β版)」は、「NVIDIA H100 SXM 80GB」を1枚搭載する。
「高火力 VRT」の詳細と狙い
「高火力 VRT」は、機械学習やディープラーニングなどの大量の計算が求められるタスクや、AIを含むリアルタイム性が求められる分野においても高速に処理できるとのことだ。
また、使いたいときに使いたい分だけ最適なプランを選択できるため、コスト最適化にもつながるという。
NVIDIA H100(β版)プランの料金は、1時間あたり990円か日額2万3100円、または月額38万5000円となる。
さくらインターネットでは、NVIDIA H100(β版)プランの提供開始以降、サービスの優先利用申し込みが可能となる案内を実施する。
また、リリース記念キャンペーンとして、プラン提供開始から3カ月間、キャンペーン価格(1時間あたり500円または日額1万1550円または月額23万1000円)でのサービス提供がされる。
「高火力 VRT」に搭載される「NVIDIA H100 SXM 80GB」(※)は、NVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Hopper」を採用し、前世代と比較して演算性能が大幅に向上している。これにより、大規模な言語モデルや画像生成モデルの学習が高速化される。また、大容量メモリを備えたことで、計算負荷の高いタスクにも対応可能だ。
※「NVIDIA H100 SXM 80GB」:NVIDIAが開発した最新のデータセンター向けGPU。前世代「A100」と比較してAI演算性能が飛躍的に向上し、大規模なAI処理に最適化されている。
さくらインターネットの戦略と今後の展望
さくらインターネットは、国内におけるAIインフラの需要拡大を見据え、「高火力 VRT」の提供を進めていると思われる。
同社はこれまで、国内データセンターの強みを活かし、低遅延かつ高性能なクラウド環境を提供してきた。今回の「NVIDIA H100 SXM 80GB」導入により、さらに高度なAIワークロードへの対応が可能となるだろう。
今後、AI関連技術の進化に伴い、生成AIの応用範囲は拡大し続けると考えられる。特に、企業の業務効率化や自動化、創造的なコンテンツ生成など、多岐にわたる分野での活用が見込まれると思われる。
多岐にわたる活用を鑑みて、さくらインターネットは今後も最新のハードウェアを採用し、AI開発を支援するサービスの拡充を図る方針なのではないか。国内AI市場の成長に伴い、同社のクラウドサービスが果たす役割はさらに重要性を増していくだろう。
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