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    藤沢市、AI手話翻訳システム「SureTalk」を導入 聴覚障がい者の利便性向上へ実証実験開始

    神奈川県藤沢市は、聴覚障がい者とのコミュニケーションを円滑にするため、手話をAIで文章に変換するシステム「SureTalk(シュアトーク)」の実証実験を開始した。
    このシステムは、手話の動作をカメラで認識し、リアルタイムで文字に変換するもので、2025年1月21日から9月30日まで藤沢市役所障がい者支援課窓口などで試行される。 

    目次

    手話と音声の双方向コミュニケーションを実現する「SureTalk」

    「SureTalk」は、ソフトバンク株式会社と電気通信大学が共同で開発したシステムである。2017年末にプロジェクトが始動し、約3年半にわたる研究と技術開発を経て、2021年3月に発表された。 

    このシステムは、手話認識、自然言語処理、音声認識といった技術を組み合わせ、手話と音声の双方向コミュニケーションを可能にする。具体的には、手話ユーザーがカメラに向かって手話を行うと、AIがその動作を解析し、日本語のテキストに変換する。
    一方、健聴者がマイクに向かって話すと、その音声がテキスト化され、手話ユーザーに伝えられる仕組みだ。 

    この技術の背景には、手話の動作が個人差や地域特性によって異なるという課題がある。
    そのため、AIは深層学習※を活用し、多様な手話表現を高精度で認識できるよう設計されている。また、専用端末にはカメラとマイクが搭載されており、手話と音声の両方をリアルタイムで処理することが可能である。 

    ※深層学習:AI(人工知能)の一種である機械学習の手法の一つで、多層のニューラルネットワークを用いてデータの特徴を自動的に抽出し、高度なパターン認識を可能にする技術。

    藤沢市での実証実験と今後の展望

    藤沢市は、手話通訳者の派遣や手話講習会の実施など、手話を使いやすい環境づくりに取り組んできた。しかし、手話通訳者の不足や配置場所の限られた状況が課題となっていた。

    今回の「SureTalk」の実証実験は、こうした課題を解決し、聴覚障がい者と健聴者のコミュニケーションをより円滑にすることを目的としている。実験は2025年1月21日から9月30日まで、藤沢市役所障がい者支援課窓口などで実施される予定だ。

    このシステムの導入により、手話ユーザーが市役所や市民センターでの手続きや相談をよりスムーズに行えることが期待されている。また、手話通訳者が常駐していない施設でも「SureTalk」を活用することで、聴覚障がい者への対応が可能となり、サービスの向上につながると考えられる。

    聴覚障がい者の中で、手話を使う人は国内に約6万人いるとされる。今回の実証実験の成果次第では、他の自治体への展開も視野に入れており、全国的な普及が期待される。 

    今後、実証実験を通じて得られたデータやフィードバックを基に、システムの改良や機能向上が図られる予定である。

    AI技術の進化とともに、手話の認識精度が向上すれば、より多くの場面での活用が可能になるだろう。聴覚障がい者と健聴者の間のコミュニケーションギャップがさらに縮まり、共生社会の実現に寄与することが期待される。

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