AI大国を目指す韓国 KISTIイ・シク院長が語る「インフラ不足」の実情

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2月17日、中央日報が行ったインタビューで、韓国科学技術情報研究院(KISTI)のイ・シク院長は、AI分野の基盤整備不足や、新たなスーパーコンピュータ導入を急ぐ背景を語った。
これにより韓国は優秀な人材を有しながらも、インフラ不足が深刻化している現状が浮き彫りになった。

目次

韓国が直面するAI基盤の不足とKISTIの挑戦

韓国におけるAI研究は優秀な人材を多数擁しているものの、必要な計算資源の不足が深刻化している。
イ・シク院長は「素晴らしい選手が多くてもプレーするところがない」と述べ、GPUを中心としたスーパーコンピュータの導入が急務だと示唆した。この問題は、AIモデル開発に不可欠な高速演算環境が整わない限り、研究者の実力を十分に発揮できない点に起因するという。

KISTIは2018年にスーパーコンピュータ「ヌリオン」を導入し、来年にはAI演算向けの6号機を稼働させる予定である。約8000台のGPUが搭載される見通しで、幅広い分野のAIモデル検証を可能にしようとしている。
一方で量子コンピュータ(※)の研究にも着手しており、新薬や新素材の開発に役立つ先進的なソフトウェアエコシステムを築く計画だ。

さらにKISTIは政府のR&D資料を集約する国家科学技術知識情報サービス(NTIS)の運営にも注力しており、大規模データの活用がAIモデルの精度を左右すると考えられている。今後の研究成果を加速させるうえで、高性能コンピューティングと豊富なデータを組み合わせるインフラ整備が要になるとみられている。

ASEAN諸国への支援と韓国のAI競争力の行方

KISTIは韓・ASEANデジタル革新フラッグシップ事業を通じて、東南アジア地域のAI研究開発を後押しする計画を打ち出している。高性能コンピューティングを必要とする各国の研究機関に向け、HPCインフラを構築する構想が進行中だ。
これによりASEAN諸国でAI人材の育成が促進され、地域全体の技術力向上が期待できるとされている。

イ院長は、自国のインフラ拡充と併せて海外との連携を強化することで、韓国のAI研究が国際的な水準に近づくと予想している。NTISを通じた広範な研究資料の活用や、KISTIが先導する新たな演算資源の提供が推進されれば、インフラ不足の解消に寄与できると考えられる。

人材の質はすでに高水準にあるだけに、研究環境の整備が進むことで、研究成果の国際競争力が増すだろう。

※量子コンピュータ:従来のコンピュータとは異なり、量子ビットを利用して演算を行う技術。特定の分野で計算速度が飛躍的に向上するとされ、新薬開発や材料科学などで注目を集めている。

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