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    英国発「MELD Graph」がもたらすてんかん治療の革新 脳の異常を高精度に検出するAIツール

    2025年3月13日、英国の研究者たちが、てんかんの原因となる脳の異常を検出するAIツール「MELD Graph」を開発したことが報じられた。MELD Graphは、医師が見落としがちな脳の異常を約64%検出する能力を持つとされ、患者の迅速な診断と治療に寄与することが期待されている。  

    目次

    MELD Graphの機能と開発背景 

    MELD Graphは、MRIスキャンを用いて脳の異常を検出するAIツールで、特にてんかんの原因となる微細な異常、すなわち限局性皮質異形成(FCD)の検出に優れているという。


    FCDはてんかんの主要な原因の一つであり、従来の診断法では見逃されることが多かった。しかし、MELD GraphはAI技術を活用することで、FCDの微細な異常を高精度に検出することが可能となったという。

    MELD Graphの開発には、英国のキングス・カレッジ・ロンドンとユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者たちが携わったとのことだ。

    研究では、1185人(FCD患者703人と対照群482人)のデータを収集し、AIに学習させることで、診断精度の向上を目指したと述べられている。大量のデータをAIに学習させた結果、MELD Graphは医師が見落とす可能性のある脳の異常を約64%検出できるようになったという。

    臨床への影響と今後の展望

    現在、MELD Graphは臨床での使用には至っていないものの、研究チームはオープンソースソフトウェアとして公開している。
    今後、MELD Graphの正式な診断ツールとしての承認に向けて、さらなる臨床試験が必要とされるだろう。

    MELD Graphが導入されれば、てんかん患者の診断と治療が大きく変わる可能性がある。

    FCDなどの微細な異常が早期発見されれば、適切な治療法の迅速な選択が見込めるだろう。手術が必要な患者に対しても、早期に異常を特定することで、最適なタイミングでの手術が可能となり、治療効果の向上が期待できる。 

    さらに、研究者たちは、迅速な診断と適切な治療により、NHS(※)の費用が患者一人当たり最大55,000ポンド削減できると述べている。

    AI技術の導入は、医療現場の効率化とともに、患者の治療の質向上にも寄与する可能性が高い。しかし、専門職の不足や倫理的な問題が伴うことにも考慮する必要があるだろう。

    特に、AIによる診断結果に対する医師の信頼性や、患者のプライバシーに関する問題は無視できない。

    さらに、AIツールの正確性や信頼性を確保するためには、継続的な臨床試験やデータの更新が必要であり、これには時間とリソースが求められると推測される。
    今後、課題を克服することで、AIが医療分野において革新的な変化をもたらすことに期待したい。

    ※NHS(National Health Service):
    イギリスの公的医療制度であり税金で運営されている。国民に無料または低額で医療サービスを提供する。

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