AIを活用したナンバープレート認識システム「NumberVision」提供開始

スカイロジック株式会社は、2025年3月10日にAI技術を活用したナンバープレート認識システム「NumberVision」の提供を開始した。
このシステムは高精度な認識能力を備え、駐車場管理や施設のセキュリティ強化など、多様な用途での活用が期待されている。
「NumberVision」の特徴
「NumberVision」は、昼夜を問わず、暗所や夕暮れ時でも高精度な認識が可能なため、24時間体制での車両管理を実現できる。
具体的には、工場、商業施設、病院、ガソリンスタンドなどにおいて、未登録車両の検知や不正駐車の防止、不正侵入の防止、車両認識を通じた顧客情報の表示などが可能となる。
さらに、交通データの収集と分析も行われているため、業務効率化にも寄与できる。
必要なソフトウェアやPCがすべて揃っているため、購入後すぐに運用を開始できる点も大きな利点である。これにより、導入時の手間や時間を大幅に削減し、迅速なシステム立ち上げが可能となる。
スカイロジック株式会社は、「NumberVision」を、スマートシティや自動運転インフラなど、次世代の交通管理システムへ拡張することも視野に入れている。
また、機能強化や業界特化型のカスタマイズ展開が予定されている。
「NumberVision」のメリットとデメリット
「NumberVision」の最大の強みは、その高精度な認識能力である。
99.9%という精度は、AIによるナンバープレート認識技術の中でも極めて高い水準であり、誤認識のリスクを大幅に低減できる。また、昼夜を問わず安定した認識性能を発揮するため、暗所や悪天候下でも機能する点は実用性を高める要素となる。
一方で、課題もいくつか考えられる。
99.9%の精度とはいえ、誤認識が完全にゼロではない点は留意すべきだ。特に、汚れたナンバープレートや特殊な角度で撮影されたものに対しては、認識精度が低下する可能性がある。
また、環境によってはカメラの設置場所や照明の調整が必要になり、追加コストが発生することも考えられる。
プライバシーの問題も無視できない。
ナンバープレートを自動で認識・記録するシステムである以上、適切なデータ管理が求められる。
個人情報の取り扱いに関する規制が厳しくなっている現代において、法令遵守のための対策やガイドラインの整備が必要不可欠となるだろう。