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    食べる“味”を無線送信し遠隔で再現する技術「e-Taste」 米国で発表

    2025年2月28日、米オハイオ州立大学の研究チームが科学雑誌「Science Advances」にて、食べている味を無線で送信し、遠く離れた人の口腔内で再現する技術「e-Taste」を発表した。
    電子舌センサーとアクチュエーターを組み合わせたこのシステムは、86.7%の識別精度を達成しており、食文化の共有や遠距離恋愛における新たな体験の可能性を示している。

    目次

    「e-Taste」の仕組みと識別テストの結果

    「e-Taste」は、電子舌センサーとアクチュエーターを組み合わせたシステムである。
    電子舌センサーは、食品の化学成分を検出し、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5つの基本味を特定する。
    その後、このデータが無線で送信され、受信側のアクチュエーターが味を再現する。
    アクチュエーターには、味覚物質を含むヒドロゲルを利用したマイクロ流体チャネルが備えられており、電磁ミニポンプを用いて適切な味覚刺激を口腔内に供給する仕組みとなっている。

    研究チームは、レモネード、ケーキ、目玉焼き、魚のスープ、コーヒーといった食品を対象に実験を行った。参加者にe-Tasteを用いて味を識別させたところ、86.7%の確率で正しく食品を特定することができた。

    「e-Taste」技術の可能性と展望

    この技術は、遠隔コミュニケーションの新たな手段として注目されている。
    たとえば、離れて暮らす家族や恋人同士が同じ食体験を共有できる可能性がある。また、食文化の交流や食品開発の分野でも活用が期待される。
    医療やリハビリテーションへの応用も視野に入れられており、味覚障害の治療や食事療法の補助ツールとしての役割も考えられる。

    一方で、課題も多い。
    現時点では基本味の再現に留まっており、食感や温度、香りといった要素が再現できないため、リアルな食事体験とは異なる。特に、風味や舌触りが大きな要素を占める料理では、完全な再現は難しい。
    また、味覚の個人差に対応できるかという問題もある。
    同じ味覚刺激でも、人によって感じ方が異なるため、カスタマイズ機能がなければ満足度にばらつきが出る可能性が高い。
    さらに、食品を伴わない味覚刺激が普及すれば、味覚の過剰刺激による健康影響や、味覚を「データ」として管理・販売する倫理的な問題も議論されるだろう。

    最終的に、この技術が単なる娯楽にとどまらず、食の未来を根本的に変革するツールとなるかどうかは、今後の研究開発と社会の受容次第と言える。
    研究チームは、商業化に向けたさらなる改良を進めるとともに、実用化の可能性についても模索していく方針だ。

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