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    アリババのオープンソースLLM「Qwen」、派生モデル10万超で世界一に

    2025年3月5日、アリババクラウドのオープンソース大規模言語モデル(LLM)「Qwen」が、派生モデル数10万を超え、世界一の地位を維持していることが明らかになった。 

    さらに、動画生成モデル「Wan2.1」も高い評価を受けており、アリババのAI分野での先進性が際立っている。

    目次

    モデルの多様性と進化

    アリババクラウドは2023年8月以降、Qwen、Qwen1.5、Qwen2、Qwen2.5の4世代のモデルを順次オープンソース化してきた。
    これらのモデルは、大規模言語モデル、マルチモーダルモデル(※1)、数学モデル、コードモデルなど、多岐にわたる用途に対応している。

    Qwenシリーズは、多様なパラメータ数(※2)と機能性により、他のLLMと比較しても高い評価を受けている。たとえば、メタの「Llama」シリーズと比較すると、Qwenはより多くの派生モデルを持ち、多様な用途に対応している点で優位性がある。
    また、オープンソースのため、研究者や開発者が容易にアクセスできる環境が提供されている点も特徴だ。Hugging Faceの最新ランキングによると、LLMの多くがQwenシリーズを基盤に開発されていることが明らかになっており、その影響力の大きさが窺える。 

    また、アリババは動画生成モデル「Wan2.1」のオープンソース化を2025年2月25日に発表している。このモデルは、テキストや画像から高品質な動画を生成する能力を持つことが特徴だ。
    複雑なモーション生成や物理モデリングにおいて優れた性能を示しており、動画生成モデルのベンチマーク「VBench」(※3)で86.22%のスコアを獲得している。
    これは、他の競合モデルを上回る結果である。 

    今後の展望とAI業界への影響

    アリババは、今後もAI分野での革新を続ける計画を明らかにしている。
    QwenシリーズやWan2.1のような先進的なモデルの開発とオープンソース化を通じて、AIコミュニティ全体の発展に寄与することを目指している。
    これにより、AI技術の普及と新たな応用分野の開拓が期待される。

    ただし、技術が進化するほど、規制の整備や倫理的な議論が不可欠となる。
    特に、中国企業であるアリババが主導するAIの普及が、各国の技術規制やデータ管理の枠組みにどのような影響を及ぼすのかは注視すべき点だ。オープンソース化が進む中では、国際的なルール整備の動向も今後の展開に影響を与えると考えられる。

    ※1:マルチモーダルモデル
    テキスト、画像、音声など、複数の形式のデータを同時に処理・理解できるAIモデル。

    ※2:パラメータ数
    機械学習モデルの複雑さや容量を示す指標で、数が多いほどモデルはより多くの情報を学習・保持できる。

    ※3:ベンチマーク(VBench)
    AIモデルの性能を評価するための標準的なテストや指標のこと。

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