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    顔画像から「ヒヤリハット」予兆をAIで先読み デンソーテンが開発した新技術

    デンソーテンは2025年3月4日、AIを活用して人の内面状態を推定する新技術を発表した。この技術は、カメラで撮影した顔画像を分析し、居眠りや「ヒヤリハット」の兆候を非接触で検出するものである。脳波や心拍と顔の特徴量の関連性を学習した独自アルゴリズムを用いることで、安全性向上を図る。本技術は3月5日から7日に芝浦工業大学で開催される「情報処理学会 第212回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会」で発表予定だ。

    目次

    AIが可能にする非接触の内面推定

    本技術は、カメラで取得した顔の特徴量を解析し、脳波や心拍といった生体情報と照合することで、「ヒヤリハット」(※)や居眠りの兆候を特定する。

    デンソーテンは「VISION2030」を掲げ、モビリティ社会の安全性向上を目指している。この技術は、その理念に基づく取り組みの一環であり、クルマの魅力を高めるとともに、事故防止にも貢献する。

    近年、AI技術は飛躍的な進化を遂げ、特に生体情報を活用した推定技術は、精度向上を目指している。本技術もその流れの中で開発されたものであり、AIの新たな活用例として注目される。

    AIモデルの構築には、顔画像から抽出した特徴量と生体情報の相関データが用いられる。まず、カメラで撮影した顔から眉、目、鼻、口などの形状や動きを数値化し、それを脳波や心拍データと関連付ける。
    このデータを学習することで、AIは特定の内面状態と顔の変化の関係を把握し、リアルタイムでの推定が可能になる。

    本技術の強みは、非接触で利用できる点にある。従来の手法では、ドライバーの注意力低下を検知するために、ハンドルのグリップ圧や視線の動きを測定する手法が一般的だった。
    しかし、カメラを活用することで、より自然な状態で運転者の状態を把握できる。これにより、快適な運転環境を損なうことなく、事故防止策を講じることが可能となる。

    ※ヒヤリハット:事故には至らなかったものの、危険を感じたり、ヒヤリとしたりした経験のこと。労働安全や交通安全の分野で重視されている概念。

    産業への応用と今後の展望

    この技術は自動車業界における安全性向上にとどまらず、他の産業への応用も期待される。例えば、作業員の集中力が重要視される製造業や、顧客の感情を分析する接客業においても活用が進む可能性がある。

    専門家の間でも、この技術には高い関心が寄せられている。神戸大学の曽良教授は、「人の内面を推定するにあたり、生体情報に基づいて推定することは重要である」と指摘し、今後の発展に期待を示している。

    今後の展望としては、さらなる精度向上と実用化に向けた検証が進められると見られる。
    また、AI技術の進化とともに、本技術が持続可能な社会の実現にも貢献することに期待が高まる。SDGsの目標達成にも寄与する取り組みとして、今後の動向に注目が集まるだろう。

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